ランドマーク81 Landmark 81
ホーチミン市のサイゴン川沿いに立つ、高さ約461メートル・地上81階の超高層ビル。2018年に竣工し、ベトナム最高層を誇る。竹束をモチーフとした外形を持つ複合用途のタワーである。
§1 — 概要概要
ランドマーク81は、ベトナム・ホーチミン市のサイゴン川西岸、複合開発ヴィンホームズ・セントラルパークの中核に立つ超高層ビルである。高さ約461メートル、地上81階を数え、竣工時点でベトナム最高層、東南アジアでも有数の高さを誇った。設計は英国の設計事務所アトキンス、構造設計はアラップが担当した。延床面積は約24万平方メートルに及ぶ。
歴史
ベトナム最大の不動産企業ヴィングループが事業主となり、2014年末に起工式が行われ、2015年から本格的な建設が始まった。軟弱な地盤の上に建つため、基礎にはバレット杭の上に厚い盤を据えるラフト基礎の解法がとられた。2017年には市内のビテクスコ・タワーを抜いてホーチミン市で最も高い建築となり、2018年初頭に最高部まで達して同年に開業した。住戸・ホテル・商業施設・展望台などを収める複合用途のタワーとして、総額十数億ドル規模の都市開発の象徴に位置づけられた。
建築的特徴
塔は複数の細長い筒状のヴォリュームを束ねたような外形をとり、これはベトナムで結束と強さの象徴とされる竹束をモチーフとしている。外装はガラスのカーテンウォールで覆われ、頂部に向かって段階的に絞り込まれる。低層部に商業施設、中層に住戸、上層にホテルが入り、最上部の79階から81階には、地上約382メートルから市街を一望する展望台が置かれる。頂部の尖塔と小型アンテナを含めた全高は約470メートルに達する。
意義・現在
急速な経済成長を遂げるベトナムを代表する建造物として、ホーチミン市のスカイラインを一変させた。周囲にはサイゴン川に面した大規模な公園が広がり、塔はその水辺の都市景観の中心に据えられている。ネオフューチャリズムに分類される造形は、伝統的な意匠を抽象化して超高層に翻案した試みでもある。展望台や高層の飲食施設は観光名所となり、商業・居住の拠点とあわせて、開業以来この都市の新たな顔となっている。