テヘランにあるイラン有数の空港。1938年に飛行場として開設され、1955年には建築家アフタンデリアンが設計したターミナルが整えられた。現在は国内線が主体である。
§1 — 概要概要
イランの首都テヘランにある空港である。1938年の開設以来、長らく同国の主要空港として国内線・国際線の双方を担ってきた。2007年にイマーム・ホメイニー国際空港が国際線を引き受けて以降は国内線が主体となったが、旅客数では今なおイラン最多を保つ。都心に近い立地が特徴である。ターミナル建築は、イラン・アルメニア系の建築家ユージン・アフタンデリアンらの設計による。
歴史
当地はもともと軍の用地で、1938年に航空クラブの飛行場として初めて使用された。第二次世界大戦中は連合軍の中継地となり、戦後の1949年にイランがICAO(国際民間航空機関)に加盟して国際的に認知されるとともに、空軍基地としても整備された。1955年、最初の舗装滑走路の建設に続いて、国際線・国内線を扱う新しいターミナル(現在の第1ターミナル)が設計・建設された。その後も需要の増大に合わせて複数のターミナルが時代ごとに増築され、現在は四つのターミナルが稼働している。
建築的特徴
複数の時代に建てられたターミナル群からなり、初期の第1ターミナルは20世紀半ばの近代的な空港建築の姿を示す。水平に伸びる量塊と、出発・到着の動線を整理した明快な平面構成を基本とする。後年に増築されたターミナルでは、増大する旅客と大型の機材に対応するため、より大きなスパンと広い待合空間が確保された。都心に近い平地に位置するため、滑走路と市街地が近接する点も計画上の特徴である。
意義・現在
メヘラーバードは、20世紀のイランにおける航空の出発点であり、国の近代化と航空網の整備を象徴する施設である。国際線の機能を新空港に譲った後も、国内線のハブとして、また政府専用機や空軍の拠点として戦略的な役割を担い続けている。テヘラン都心からの近さもあって、現在もイランで最も多くの旅客を扱う空港であり、2017年には約1,750万人の利用があった。
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