EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
ミナーレ・パキスタン
© Irfan0552007 / CC BY-SA 3.0
FIG. 01 — Q996962

ミナーレ・パキスタン Minar-e-Pakistan

مینارِ پاکستان

パキスタン・ラホールに立つ高さ62mの国家記念塔。1940年にパキスタン建国の理念を掲げた「ラホール決議」の地に、1960〜68年に建てられた。ムガル・イスラーム建築と近代的造形を融合させ、ナスレッディーン・ムラト・カーンが設計した。

FIG. 02 — Location31.5925° N 74.3094° E
パキスタン パンジャーブ州 ラホール
§1 — 概要

概要

ミナーレ・パキスタン(Minar-e-Pakistan、ウルドゥー語: مینارِ پاکستان)は、パキスタン北東部の都市ラホールに立つ高さ62メートルの国家記念塔である。1940年、この地でパキスタン建国の理念を掲げた「ラホール決議」が採択されたことを記念して、1960年代に建てられた。独立国家パキスタンの誕生を象徴するモニュメントとして、国民的な意味を担っている。

歴史

1940年3月23日、全インド・ムスリム連盟はラホールのミントー公園(現グレーター・イクバール公園)で開いた大会で、インドのムスリムのための独立国家の樹立を求める決議を採択した。のちにパキスタン建国の出発点と位置づけられたこの決議を顕彰するため、決議から20年を経た1960年3月、同じ地に記念塔の礎が据えられた。建設は公的な資金によって進められ、1968年に完成する。設計を手がけたのは、ロシアに生まれパキスタンに渡った建築家ナスレッディーン・ムラト・カーンであった。

建築的特徴

塔は、花弁を思わせる四枚のテラスからなる基壇の上に立ち上がり、上方へ細まりながら伸びていく。その垂直の輪郭は、イスラーム建築のミナレットを想起させると同時に、鉄筋コンクリートによる近代的な造形でもある。基壇から塔身にかけては、ムガル建築やイスラーム建築に由来する意匠と、簡潔な現代的フォルムとが融け合う。壁面にはラホール決議の文言、クルアーンの章句、詩人イクバールの詩、パキスタン国歌などが複数の言語で刻まれ、内部の階段やエレベーターで上階の展望部へ登ることができる。

意義・現在

ミナーレ・パキスタンは、建国の記憶を可視化する国民的象徴として、独立記念日などの式典の舞台となってきた。塔を囲むグレーター・イクバール公園は広大な緑地として整備され、市民の憩いの場でもある。ラホールの近代を代表するランドマークとして、国の内外から訪れる人を迎えている。

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LAST EDIT — 2026.06.24
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