EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
ヌルオスマニエ・モスク
© Dmitry A. Mottl / CC BY-SA 4.0
FIG. 01 — Q1430090
様式 · オスマン・バロック 時代 · バロック・ロココ 類型 · 宗教建築 ★ トルコ指定文化財(保護対象)。UNESCO世界遺産暫定リスト(2016年記載)

ヌルオスマニエ・モスク Nuruosmaniye Mosque

Nuruosmaniye Camii

イスタンブールの大バザール脇に建つ、18世紀のモスク。マフムト1世が起工し、1755年にオスマン3世が完成させた。ヨーロッパのバロックを本格的に取り入れた最初のオスマンの記念碑的建築で、馬蹄形の中庭や曲線的な意匠を特色とする、オスマン・バロックの代表作である。

FIG. 02 — Location41.0103° N 28.9703° E
トルコ ファティフ区 イスタンブール
§1 — 概要

概要

イスタンブールの旧市街、大バザール(グランド・バザール)の東門に隣り合って建つ、18世紀のモスクである。「ヌルオスマニエ」は「オスマンの光」を意味する。モスク本体に加え、マドラサ(学院)、図書館、施食所、墓廟などを備えた複合施設(キュッリイェ)をなす。ヨーロッパのバロックを本格的に取り入れた、最初のオスマンの記念碑的建築として知られる。

歴史

この場所には古いモスクがあったが、荒廃していた。スルタンのマフムト1世はこれに代えて、1748年、新たなモスクの造営を始めた。工事なかばの1754年に彼が没すると、弟で後継のオスマン3世がこれを引き継ぎ、1755年に完成させた。モスクの名は、このオスマン3世にちなむとともに、堂内に満ちる光——174もの窓から差し込む光——をも表している。

造営は、主席建築家ムスタファ・アーと、ギリシャ系の棟梁シメオン・カルファによって担われた。建設の経緯は、同時代の記録に詳しく書きとめられている。

建築的特徴

単一の大ドームを四つの大アーチが支える、古典オスマンの構成を受け継ぎつつ、装飾には西欧のバロックが大胆に持ち込まれている。波打つ軒蛇腹、渦巻や貝殻形の彫刻、曲線を描くペディメントが、堂の内外を覆う。とりわけ、馬蹄形を描く前庭は、それまでのオスマンのモスクに例のないものであった。二本のミナレットの頂には、鉛ではなく石の装飾が用いられた。

意義・現在

ヌルオスマニエ・モスクは、シナン以来の古典オスマン建築と、西欧のバロックとが出会った、オスマン・バロックの出発点に立つ建築である。以後の18世紀のオスマン建築は、この様式を受け継いで展開した。今日も礼拝と観光の場として開かれ、大バザールを訪れる人々を迎えている。

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データ: Wikidata (Q1430090) / 解説: Wikipedia English / 画像: © Dmitry A. Mottl / CC BY-SA 4.0 — Wikimedia Commons
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LAST EDIT — 2026.06.21
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