EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
オーシャンハイツ
© AEDAS / CC BY-SA 2.0
FIG. 01 — Q134124

オーシャンハイツ Ocean Heights

ドバイ・マリーナに建つ高さ310メートル、83階の超高層住宅。エイダスのアンドリュー・ブロンバーグが設計し、四角い平面が上昇とともにねじれる「ツイスト」の造形で知られる。2010年竣工。

FIG. 02 — Location25.0909° N 55.1500° E
アラブ首長国連邦 ドバイ首長国 ドバイ
§1 — 概要

概要

オーシャンハイツ(Ocean Heights)は、アラブ首長国連邦・ドバイの人工運河地区ドバイ・マリーナに建つ超高層の住宅タワーである。高さ310メートル、83階建てで、500戸を超える住戸を収める。設計は香港を拠点とする設計事務所エイダス(Aedas)のアンドリュー・ブロンバーグ。四角い平面が上昇するにつれて少しずつ回転し、塔全体がよじれていくような「ツイスト」の造形で広く知られる。2010年の竣工時には、世界有数の高さを誇る住宅建築であった。

歴史

事業は不動産開発会社ダマック・プロパティーズによって進められた。当初は38階、次いで50階の計画だったが、ドバイ・マリーナで次々と高層化が認められるなか、開発側はより高い塔を求めた。基礎工事が始まったのちに82〜83階・310メートルへと計画が引き上げられ、すでに着工し下層から住戸を販売していたという制約のなかで、設計を成立させなければならなかった。建設は2006年に始まり(着工を2007年とする資料もある)、2009年12月22日に最高部に到達、2010年に竣工した。青田売りで資金を回しながら超高層を量産した、2000年代のドバイ不動産ブームを象徴する一棟でもある。

建築的特徴

塔のねじれは、四面のうち三面が基部から徐々に回転し、残る一面は最上部まで垂直を保つことで生まれる。住戸は幅4メートルの標準モジュールを単位として積み上げられ、各階で前面部分だけを少しずつずらすことでねじれを作るため、構造を単純に保ちつつ施工量を抑える工夫がなされている。50階を超えると塔は周囲の建物を抜き、ねじれの効果で南西に面する壁面が小さくなって日射取得が減る。同時に、低層階では平凡だった眺望が、高層階では湾やヤシ型の人工島パーム・ジュメイラの側へ向き直る。海に面する前面はガラスで覆われるが、そのガラスは断熱と遮熱のための低放射(Low-E)コーティングを施した複層パネルで、機械空調への依存を抑えている。

意義・現在

オーシャンハイツは、200を超える高層建築がひしめくドバイ・マリーナのなかでも、ねじれる輪郭によって遠望でそれと分かる存在となっている。形態の奇抜さが先に立つ建築に見えて、そのねじれが日射制御と眺望改善という実利に直結している点に、2000年代以降の高密度都市における超高層住宅の一つの解法が表れている。現在も同地区を代表する住宅タワーの一つとして使われ、湾岸の摩天楼群が描くスカイラインの一部をなしている。

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データ: Wikidata (Q134124) / 画像: © AEDAS / CC BY-SA 2.0 — Wikimedia Commons
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LAST EDIT — 2026.06.26
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