EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
オリンピスキ・スタジアム
© Валерий Дед / CC BY 3.0
FIG. 01 — Q183529

オリンピスキ・スタジアム Olimpiyskiy National Sports Complex

Національний спортивний комплекс «Олімпійський»

ウクライナの首都キーウにある同国最大の多目的競技場。1923年に開場し、UEFA欧州選手権2012の決勝に向けて2011年に全面改修され、膜屋根をもつ現在の姿となった。

FIG. 02 — Location50.4333° N 30.5217° E
ウクライナ キーウ キーウ
§1 — 概要

概要

オリンピスキ国立スポーツ複合施設(Національний спортивний комплекс «Олімпійський»)は、ウクライナの首都キーウの丘陵地に建つ、同国を代表する多目的スポーツ施設である。中心となるスタジアムはウクライナ最大の収容力をもち、サッカーの国際試合や大規模な催事の舞台となってきた。

歴史

施設の起源は1923年、当地に開場した競技場にさかのぼる。以後、政治体制と都市の変遷のなかで幾度も拡張・再建が重ねられた。20世紀半ばには建築家ミハイロ・フレチナが共和国スタジアムとしての整備に関わり、屋根の架設を含む改修を経て、1980年のモスクワ・オリンピックではサッカーの一部競技を受け入れた。最大の転機は21世紀初頭で、UEFA欧州選手権2012の開催に向け、2008年から2011年にかけてドイツの設計事務所フォン・ゲルカン・マルク・アンド・パートナーズ(gmp)の手で全面的に改修された。新しい屋根を備えたスタジアムは2011年に再開場し、翌2012年には同大会の決勝、2018年にはUEFAチャンピオンズリーグ決勝の舞台となった。

建築的特徴

2011年の改修で最も特徴的なのは、観客席全体を覆う白い膜屋根である。スタンドの外周に立てたマストからケーブルで吊られた半透明の膜が、客席に光を通しながら雨を防ぎ、丘の上の構築物に軽やかな輪郭を与える。歴史的なすり鉢状のスタンドを生かしつつ、これを現代的な軽量構造の屋根で包み直すことで、約7万人規模の観客を収容する開放的な大空間がつくられている。

意義・現在

オリンピスキは、ソ連時代から独立後のウクライナへと続く同国スポーツ史の象徴であり、1世紀にわたって増改築を重ねながら都市の中心で使われ続けてきた点に独自の価値がある。2012年の欧州選手権はウクライナとポーランドの共催で行われ、その決勝の舞台として国際的にも広く知られるようになった。現在もウクライナ代表やクラブの主要な試合、各種の催事に用いられる、キーウの中核的なスタジアムである。

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LAST EDIT — 2026.06.26
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