モスクワ地下鉄の深層駅。1991年にセルプホフスコ・チミリャーゼフスカヤ線の延伸区間として開業し、2016年にはリュブリンスコ・ドミトロフスカヤ線が乗り入れる、クロスプラットフォームの乗換駅となった。
§1 — 概要概要
モスクワ北部の北行政管区、チミリャーゼフ地区に位置する、モスクワ地下鉄の駅である。駅名は、近隣にあったペトロフスコ=ラズモフスコエの旧領地と、そこに置かれた農業大学に由来する。深い地下に設けられた乗換駅で、地上では近郊鉄道のレニングラード方面の同名駅とも連絡し、モスクワ北西部への足ともなっている。
歴史
ペトロフスコ・ラズモフスカヤ駅の構想は1930年代の地下鉄計画にまで遡るが、実現は戦後の路線網拡張を待つこととなった。駅は1991年3月7日、セルプホフスコ・チミリャーゼフスカヤ線(9号線)の北方延伸区間の一部として開業する。このとき、サヴョーロフスカヤ駅からオトラドノエ駅にいたる区間が同時に開業している。設計はニコライ・シュマコフとヴラジーミル・フィリッポフが手がけた。当初は単独の駅であったが、2016年9月16日にリュブリンスコ・ドミトロフスカヤ線(10号線)が延伸してこの駅に達し、二つの路線が交わる乗換駅となった。この拡張に際して新たに第二のホールと二本の線路が設けられ、同一平面上で乗り換えられる構成が実現している。
建築的特徴
深層に設けられた三廊式の構造をとり、それぞれのホールに一面の島式ホームをもつ。先に開業した西側のホールは柱式、のちに加わった東側のホールは柱壁式で、両者の間で同一平面上の乗り換え(クロスプラットフォーム)ができるよう配置されている。1991年から2018年までは、モスクワ中心部から最も遠い深層駅であった。
意義・現在
ペトロフスコ・ラズモフスカヤ駅は、モスクワ北部における主要な乗換結節点のひとつであり、北へ延びる二つの放射状路線を結ぶ役割を担っている。ソビエト末期に開かれ、ポスト・ソビエト期に第二の路線を迎え入れたその歩みは、モスクワ地下鉄の建築が時代を越えて連続してきたことを物語っている。一日あたりおよそ8万人が利用するとされる。