EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
ラインエネルギーシュタディオン
© Raimond Spekking / CC BY-SA 4.0
FIG. 01 — Q151893

ラインエネルギーシュタディオン RheinEnergie Stadion

Rheinenergiestadion

ドイツ・ケルンのサッカースタジアム。2006年ワールドカップに向け、フォン・ゲルカン・マルク・アンド・パートナーズの設計で2002〜2004年に全面新築された。四隅にそびえる高さ60メートルの照明塔と、吊り構造の屋根を特徴とする。

FIG. 02 — Location50.9336° N 6.8750° E
ドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州 ケルン
§1 — 概要

概要

ラインエネルギーシュタディオン(RheinEnergieStadion)は、ドイツ・ケルンのミュンゲルスドルフ地区に建つサッカースタジアムである。ブンデスリーガの1.FCケルンの本拠地であり、収容人員は約5万人。2006年のFIFAワールドカップ開催に向け、設計事務所フォン・ゲルカン・マルク・アンド・パートナーズ(gmp)の手で2002年から2004年にかけて全面的に新築された。四隅にそびえる照明塔と、吊り橋の原理を応用した軽快な屋根を特徴とする。

歴史

この地には、1923年に開場したミュンゲルスドルフ競技場が建っていた。第一次世界大戦後、ヴェルサイユ条約によってケルンの要塞が撤去された跡地に、当時の市長コンラート・アデナウアーの主導で整備された大規模スポーツ施設であり、両大戦間期には陸上競技や国際試合の舞台となった。第二次世界大戦の被害と戦後の再建、1970年代の改修を経て、老朽化した旧競技場は2000年代に一新される。2002年から2004年にかけ、四つのスタンドが時計回りに順次取り壊されては建て替えられ、2004年1月31日に新スタジアムとして再開場した。陸上トラックは撤去され、観客席はピッチへと寄せられて、サッカー専用の臨場感ある空間へと生まれ変わった。

建築的特徴

最も目を引くのは、四隅に立つ高さ60メートルの塔である。夜間にはこれらが光を放ち、都市のスカイラインのなかでスタジアムを際立たせる。塔は単なる照明装置ではなく、屋根を支える構造の一部でもある。屋根は、構造設計を担ったシュライヒ・ベルガーマン・ウント・パートナーによって、吊り橋のような索(ケーブル)構造として設計された。二本の平行な主索が荷重を端部のマストへ伝える仕組みで、各スタンドを軽やかに覆う。旧競技場のうち、文化財に指定された「マラソン門」の煉瓦の列柱は保存され、路面電車の停留所から競技場へ向かう観客を迎える歴史の断片として残された。

意義・現在

ラインエネルギーシュタディオンは、ワールドカップという国際的契機のもとで生まれた、ドイツの現代スタジアム建築を代表する一例である。gmpはこの時期、ドイツ各地のスタジアム整備を手がけており、本作もそのひとつにあたる。2006年のワールドカップに加え、2024年のUEFA欧州選手権など、たびたび大規模国際大会の舞台となってきた。サッカーの聖地であると同時にコンサートや催事の会場としても用いられ、ケルン最大の多目的施設として機能している。

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データ: Wikidata (Q151893) / 画像: © Raimond Spekking / CC BY-SA 4.0 — Wikimedia Commons
※ 掲載写真はドローンによる空撮。現存する現代建築であり、ドイツのパノラマの自由(Panoramafreiheit)は地上の公共空間からの眺めを対象とするため、空撮画像の扱いには留意を要する。写真は Wikimedia Commons のライセンスによる。
LAST EDIT — 2026.06.26
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