SoFiスタジアム SoFi Stadium
ロサンゼルス近郊イングルウッドに建つ多目的スタジアム。HKSの設計で二〇二〇年に開業し、開閉式のETFE製の半透明キャノピーに覆われた、NFL二球団の本拠地として知られる。
§1 — 概要概要
アメリカ・カリフォルニア州イングルウッドに建つSoFiスタジアムは、二〇二〇年に開業した多目的の屋内スタジアムである。設計事務所HKSが手がけ、NFLのロサンゼルス・ラムズとロサンゼルス・チャージャーズの本拠地として、二つの球団が共用する数少ない施設の一つとなっている。
歴史
かつてハリウッド・パーク競馬場があった跡地を含む大規模な複合開発の中核として計画され、二〇一六年に着工、二〇二〇年九月に開業した。総工費は五十億ドル規模に達したとされ、建設当時もっとも高額なスタジアムの一つに数えられた。開業後まもなく第五十六回スーパーボウルの会場となり、二〇二八年のロサンゼルス・オリンピックでは開会式と水泳競技の舞台となることが予定されている。
建築的特徴
最大の特徴は、競技場本体と隣接する広場・興行施設までを一体に覆う、独立構造の巨大なキャノピーである。三百枚あまりのETFE(フッ素樹脂)製パネルで構成され、一部は換気のために開閉でき、内側には無数のLEDが組み込まれて映像を映し出す。場内の中央には、楕円形のリングから両面に映像を映す巨大なビデオボードが吊り下げられている。観客席を抱くスタンドは側面を開放し、屋内でありながら屋外の開放感を併せ持つ。通常はおよそ七万人を収容し、大規模な催しでは十万人以上に拡張できる。離着陸経路の高さ制限に応えるため、競技場は地中深くへ掘り下げて築かれている。
意義・現在
SoFiスタジアムは、屋根を備えながらも開放的な空間を実現した現代スタジアム建築の到達点として注目を集める。スポーツ施設の設計を得意とするHKSの代表作であり、隣接地にはおよそ六千席を備えるユーチューブ・シアターが併設され、周囲には商業施設や人工の湖を含む広大な複合開発が広がっている。二〇二六年のサッカー・ワールドカップの会場にも選ばれるなど、ロサンゼルス都市圏のスポーツと興行の新たな拠点となっている。