EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ
© Gaetano Capaldo / CC BY 4.0
FIG. 01 — Q82709

スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ Stadio Diego Armando Maradona

ナポリ西郊フォリグロッタに建つ大型スタジアム。1959年開場、設計はカルロ・コッキア。長く「サン・パオロ」と呼ばれ、マラドーナを擁したSSCナポリの本拠として知られ、2020年に彼の名を冠した。

FIG. 02 — Location40.8280° N 14.1930° E
イタリア カンパニア州 ナポリ
§1 — 概要

概要

スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナは、イタリア南部ナポリのフォリグロッタ地区に位置する大型スタジアムである。プロサッカークラブ、SSCナポリの本拠地であり、楕円形の観客席が競技場を囲む。1959年の開場以来「スタディオ・サン・パオロ」の名で長く親しまれ、2020年にナポリの英雄ディエゴ・マラドーナを記念して現在の名に改められた。イタリアでも有数の収容規模をもつ競技施設の一つである。

歴史

第二次世界大戦で旧パルテノペオ競技場を失ったナポリは、戦後に新たな本拠を必要とした。急速に都市化が進むフォリグロッタ地区が建設地に選ばれ、1952年4月27日、首相アルチーデ・デ・ガスペリ臨席のもとで起工式が行われた。建設は約7年に及び、当初は「太陽のスタジアム(デル・ソーレ)」と称されたのち、ポッツォーリの守護聖人にちなんで「サン・パオロ」と改名された。1959年12月6日のこけら落としでは、ナポリがユヴェントスを2対1で破った。1980年の欧州選手権や1990年のワールドカップに向けて段階的に改修され、とりわけ1990年大会では屋根と記者席が増設された。2020年、マラドーナの逝去を受け、ナポリ市議会の議決により現在の名称となった。

建築的特徴

設計を主導したカルロ・コッキアは、合理主義の系譜に連なる建築家であった。当初の構想は一層の観客席であったが、最終的に二層構成へと発展し、下層は地盤面より掘り下げて配置された。鉄筋コンクリートによる楕円形の連続した観客席は、戦後イタリアの近代スタジアム像を体現し、後続の競技場設計に影響を与えた。1990年大会の改修では、技師ルイジ・コッラーディの設計による屋根と上部の記者席が加えられたが、それは当初の明快な造形を変える結果ともなった。

意義・現在

このスタジアムは、マラドーナが在籍した1984年から1991年にかけてのナポリ黄金期と分かちがたく結びついている。1987年と1990年のセリエA制覇、1989年のUEFAカップ優勝など、クラブ史上最も輝かしい時代の舞台となった。1990年ワールドカップでは、マラドーナ自身が古巣で戦ったイタリア対アルゼンチンの準決勝が行われ、強い記憶を残した。施設の老朽化が進み、近年は大規模な改修や移転が議論されているが、ナポリの都市とサッカー文化を象徴する場として知られる。

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データ: Wikidata (Q82709) / 画像: © Gaetano Capaldo / CC BY 4.0 — Wikimedia Commons
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LAST EDIT — 2026.06.26
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