スタディオ・ルイジ・フェッラーリス Stadio Luigi Ferraris
イタリア・ジェノヴァのマラッシ地区にあるサッカー専用スタジアム。1911年開場のイタリア最古の現役競技場で、1990年のワールドカップに向けてヴィットリオ・グレゴッティが全面的に建て替えた。ジェノヴァCFCとサンプドリアの本拠地である。
§1 — 概要概要
スタディオ・ルイジ・フェッラーリスは、イタリア北西部の港湾都市ジェノヴァのマラッシ地区に建つサッカー専用スタジアムである。1911年に開場し、現在も使用される競技場としてはイタリア最古とされる。ジェノヴァCFCとUCサンプドリアという二つのクラブが本拠地を共有する点でも知られ、地区の名から「マラッシ」の通称で親しまれている。
歴史
スタジアムは1910年に着工し、1911年1月にジェノヴァとインテルナツィオナーレの試合で開場した。当初の収容人員は約2万人で、その後の改修で段階的に拡張された。名称は、第一次世界大戦で戦死したサッカー選手・技師ルイジ・フェッラーリスに由来する。1934年と1990年の二度のワールドカップ会場となり、とりわけ1990年大会に向けて、1987年から建築家ヴィットリオ・グレゴッティの設計のもとで全面的に解体・再建された。現在の姿は、この再建によって生まれたものである。
建築的特徴
グレゴッティによる再建は、イングランドの伝統的なスタジアムにならい、観客席をピッチのきわまで迫り出させて、競技と観客の一体感を高めた点に特色がある。四隅には円筒形の塔が立ち、階段室と構造の要として働くとともに、赤煉瓦の外装が周囲の街並みに調和した重量感を与えている。観客席を覆う屋根は軽快な鉄骨で架けられ、合理主義的な明快さと、都市のなかに立つ建築としての重厚さとが両立されている。
意義・現在
長い歴史をもちながら現役でありつづける点に、このスタジアムの価値がある。グレゴッティの再建は、老朽化した競技場を現代の安全基準と興行に対応させながら、街なかに立つスタジアムという都市的な性格を保った好例とされる。今日もセリエの公式戦やイタリア代表戦、ラグビーの国際試合などが開かれ、ジェノヴァの二大クラブのサポーターが集う、市民生活に深く根ざした場でありつづけている。
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