コンスタンティン・ラドゥレスク・スタジアム Stadionul Dr. Constantin Rădulescu
ルーマニア、クルジュ=ナポカのサッカー専用スタジアム。1部リーグの強豪CFRクルジュの本拠地で、1973年の建設後、2008年の改修によって約2万2千人を収容する現在の姿となった。
§1 — 概要概要
ルーマニア北西部の都市クルジュ=ナポカのグルイア地区に位置する、サッカー専用スタジアムである。地元の名門クラブCFRクルジュの本拠地として知られ、その名称は、かつて選手・監督・クラブ専属医として同クラブを支えたコンスタンティン・ラドゥレスク(1924–2001)に由来する。
歴史
スタジアムは1973年に建設された。当初の収容人数は約1万人にとどまり、長くルーマニア・サッカーの下位リーグの試合に用いられてきた。原設計者の記録は残されておらず、現在の姿はもっぱら後年の改修に負う。転機となったのは2008年である。CFRクルジュがUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ進出を決めたことを受け、地元クルジュの設計事務所ディコ・シ・ツィガナシュの設計により、大規模な改修・増築が行われた。施工はトランシルヴァニア・コンストラクションが担い、収容人数は2万2千席あまりへと拡張された。改修後はCFRクルジュとブラガの国際試合をもって再開を飾り、同年にはルーマニア代表が85年ぶりにクルジュ=ナポカで公式戦を戦う舞台ともなっている。
建築的特徴
陸上トラックを持たないサッカー専用の構成をとり、観客席がピッチの間際まで迫る点に特徴がある。四方をスタンドで囲む明快なボウル型をなし、2008年の改修によって屋根とスタンドが整えられた。意匠は機能本位であるが、増築を経てまとまりのある外観を備えるに至っている。
意義・現在
グルイアのスタジアムは、地方クラブから国内王者・欧州大会の常連へと駆け上がったCFRクルジュの歩みを象徴する場である。同クラブは2000年代後半以降、ルーマニア1部リーグで幾度も優勝を重ねており、このスタジアムはその躍進の舞台となってきた。現在もクラブの本拠地として用いられ、ルーマニア・サッカーの主要な競技場のひとつであり続けている。