オリンピック・インドアホール Telekom Center Athens
アテネ郊外マルーシのオリンピック・スポーツ施設群にある屋内競技場。1995年完成、ギリシャ最大の屋内会場で、2004年アテネ五輪の主要会場となった。
§1 — 概要概要
オリンピック・インドアホール(現名称テレコム・センター・アテネ)は、ギリシャの首都アテネ北郊マルーシにあるアテネ・オリンピック・スポーツコンプレックス(OAKA「スピロス・ルイス」)を構成する屋内競技場である。1995年に完成し、ギリシャ最大の屋内会場として知られる。収容人員はバスケットボール開催時で約一万九千人にのぼる。
歴史
本競技場は1995年に開場し、当時はヨーロッパでも有数の規模と近代性をもつ屋内アリーナと評された。2004年のアテネ夏季オリンピックに際しては、OAKA全体がスペインの建築家サンティアゴ・カラトラバの構想のもとで大規模に改修され、本競技場も2004年に改装を終えて同年八月に再開場した。五輪では体操競技とバスケットボールの決勝が行われた。2016年にはギリシャの名バスケットボール選手ニコス・ガリスにちなむ愛称が与えられ、2025年には命名権契約により現在の名称となった。
建築的特徴
最大の特徴は、四本の巨大な支柱で吊り上げるA字形(人字形)の屋根である。各支柱は高さ三十五メートルで、互いに百八メートル隔てて立ち、その間に広い無柱空間を生み出す。昼間には豊富な自然光が場内に差し込むよう設計されている。ギリシャ・スポーツ省は、本競技場をこの種の屋内競技場として世界最大級と位置づけている。
意義・現在
2004年五輪のレガシーを代表する施設の一つであり、五輪後はギリシャ・バスケットボール界の中心的な会場として用いられてきた。バスケットボールのユーロリーグ・ファイナルフォーや、2006年のユーロビジョン・ソング・コンテストなど、国際的なスポーツ・文化イベントを数多く受け入れてきた。現在はパナシナイコスBCが長期にわたり本拠とし、2023年にはギリシャ政府との間で四十九年間の運営権契約を結んで、施設の改修への投資を担うこととなった。五つの主要会場からなるOAKA全体のなかでも、屋内競技の中核を占める存在であり続けている。