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FIG. 01 — Q259553
ウィーン中心部、ウィーン川の河口に建つ公共の教育施設・天文台。マックス・ファビアーニの設計で1909年に建てられ1910年に開館した、アール・ヌーヴォーを基調とするオーストリア最古の公開天文台である。
§1 — 概要概要
ウラニア(Urania)は、オーストリア・ウィーンの中心部、ウィーン川がドナウ運河に注ぐ河口に建つ、公共の教育施設兼天文台である。名は、天文を司るムーサであるウラニアに由来する。オットー・ワーグナーに学んだ建築家マックス・ファビアーニ(Max Fabiani)の設計により、市民に開かれた科学普及の場として構想された。
歴史
建物は1909年にファビアーニの計画に基づいて建てられ、翌1910年に皇帝フランツ・ヨーゼフ1世によって、公開天文台を備えた教育施設として開館した。第二次大戦中に大きな被害を受け、天文台のドームも失われたが、戦後に再建され、1957年に再開した。以後も観測機器の更新を重ねながら、一貫して公開天文台としての役割を保ってきた。
建築的特徴
ウラニアは、ウィーン分離派の気運のなかで生まれた、アール・ヌーヴォーを基調とする建築である。川の河口という不整形な敷地に応じ、塔状の観測ドームを頂部に戴く緊密な構成をとる。装飾を抑えた合理的な造形は、師ワーグナーに連なるファビアーニの作風をよく示している。内部には講堂や映写室が組み込まれ、教育・観測・上映を一棟に束ねる複合施設として計画された。
意義・現在
ウラニアは、19世紀末から20世紀初頭のウィーンに花開いた、科学の大衆化という理想を体現する建築である。今日もなお公開天文台として市民に親しまれるとともに、講座やウィーン国際映画祭の上映会場、人形劇場などを擁する文化拠点として用いられている。オーストリアで最も古い公開天文台でもある。
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