フランス・ニースのサッカースタジアム。ジャン=ミシェル・ヴィルモットの設計で2013年に開場し、木と鋼の格子状の屋根架構と環境配慮の設計で知られる収容約3万6千人の競技場。
§1 — 概要概要
アリアンツ・リヴィエラ(Allianz Riviera)は、フランス南部の都市ニースにある多目的スタジアムである。計画段階ではグラン・スタッド・ドゥ・ニース(Grand Stade de Nice)と呼ばれた。サッカーのOGCニースの本拠地であり、ラグビーの試合などにも用いられる。収容人員は約3万6千人。建築家ジャン=ミシェル・ヴィルモットの設計により2013年に開場し、木材と鋼を組み合わせた特徴的な屋根架構と、環境負荷を抑えた設計で知られる。
歴史
スタジアムは、老朽化した旧市営競技場スタッド・デュ・レーに代わる施設として、市の西郊バロン地区に計画された。2011年に着工し、約2年の工期を経て、2013年9月22日にOGCニースとヴァランシエンヌの試合をもって開場した。2016年には、フランスで開催されたUEFA欧州選手権(EURO 2016)の会場の一つとして複数の試合を迎えている。施設には併設してフランス国立スポーツ博物館が置かれ、競技と文化の複合拠点として機能している。
建築的特徴
最大の特徴は、観客席を覆う大屋根の架構にある。集成材の木と鋼を組み合わせた斜め格子状の構造体が、軽快で透過性のある外観を生み、地中海の光のもとで陰影に富む表情を見せる。屋根と一部の壁面には透明なETFEの膜が張られ、膜構造の軽さを生かして自然光を場内へ導く。設計には環境性能が強く意識され、屋根に並ぶ太陽光発電パネル、地中熱を利用した空調、雨水の利用などを組み合わせることで、消費エネルギーと供給エネルギーの均衡を図る「ポジティブ・エネルギー」型の建築として構想された。
意義・現在
アリアンツ・リヴィエラは、競技施設に高い環境性能を求める21世紀の潮流を体現したスタジアムの一例である。木と鋼と膜による架構は、巨大な構造物に軽さと地域的な表情を与え、量産的になりがちなスタジアム建築のなかで独自の存在感を示している。開場以来OGCニースの本拠地として地域のスポーツ文化を支えており、博物館との併設によって試合日以外にも人を集める拠点となっている。
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