ウクライナ西部のリヴィウにあるサッカー専用スタジアム。UEFA EURO 2012の開催会場として、オーストリアの建築家アルベルト・ヴィマーの設計により2011年に完成した。約3万5000人を収容する。
§1 — 概要概要
アリーナ・リヴィウは、ウクライナ西部のリヴィウにあるサッカー専用スタジアムである。収容人数は約3万5000人で、UEFA EURO 2012の開催会場の一つとして、オーストリアの建築家アルベルト・ヴィマーの設計により建設された。リヴィウ市南部の郊外に位置し、UEFAのカテゴリー4スタジアムに分類される。
歴史
EURO 2012の共同開催地に選ばれたウクライナでは複数のスタジアムが新設・改修され、リヴィウもその一つとなった。2008年11月に工事が始まり、2011年10月に完成した。大会ではグループステージの3試合が行われ、その後はFCカルパティ・リヴィウやシャフタール・ドネツクなどの本拠地として使用されてきた。
建築的特徴
スタジアムの平面は四隅を丸めた長方形で、観客席は二層に重ねてピッチを囲む構造になっており、外周の支柱で支えられた大屋根が観客席を覆っている。この屋根はカンチレバー構造で、客席内に視界を遮る柱を立てずに設計されている。鉄骨で組まれた屋根は観客席のみを覆い、ピッチ上は開放されている。外装は半透明のポリカーボネート系パネルで覆われているため、夜間の照明で建物全体が発光して見える。サッカー専用スタジアムとして観客席とピッチの距離を近く保ち、臨場感を重視した設計になっている。
意義・現在
アリーナ・リヴィウは、EURO 2012のために整備されたウクライナの新世代スタジアムを代表する施設であり、大会を通じて西部のスポーツ基盤を更新する役割を果たした。EURO 2012はポーランドとウクライナの共同開催であり、本スタジアムは両国で進められた大規模なスポーツ施設整備の一環として建設された。その後も様々なクラブの本拠地として機能し、戦争で本拠地を失ったチームの代替会場としても使用されるなど、東欧の現代的なスポーツ建築が置かれた政治・社会状況を象徴する存在となっている。
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