© F.Eveleens / CC BY 3.0
FIG. 01 — Q1348188
ロッテルダム、ニューウェ・マース川に架かる斜張橋と跳開橋の複合橋。ベン・バン・ベルケル(UNスタジオ)の設計で1996年に開通した、白鳥を思わせる主塔で知られる都市の象徴である。
§1 — 概要概要
エラスムス橋(Erasmusbrug)は、オランダのロッテルダムを流れるニューウェ・マース川に架かる橋である。斜張橋と跳開橋を組み合わせた全長約800mの橋で、市の中心部と南岸の再開発地区コップ・ファン・ザイトを結ぶ。設計はオランダの建築家ベン・バン・ベルケル(Ben van Berkel)率いるUNスタジオ(UNStudio)。人文学者エラスムスにちなんで名づけられた。
歴史
1980年代後半、ロッテルダム南岸のコップ・ファン・ザイト再開発が構想され、川で分かたれた両岸を結ぶ象徴的な橋が求められた。バン・ベルケルは1990年に設計をまとめ、桁はオランダ南部のフリッシンゲンで製作されたのち、1995年に現地へ据えられた。1996年9月、ベアトリクス女王の臨席のもとで開通した。
建築的特徴
橋を特徴づけるのは、高さ約139mの非対称な単一の主塔である。淡い青に塗られたこの塔は、滑らかに湾曲した姿から「白鳥(De Zwaan)」の愛称で呼ばれる。主塔から斜めに張られたケーブルが斜張橋部の桁を吊る一方、南側には全長89mの跳開部(バスキュール式)が設けられ、これは西ヨーロッパ最大級の規模を誇る。構造そのものを造形の主役とするこの設計は、構造表現主義的な性格をもつ。
意義・現在
エラスムス橋は、コップ・ファン・ザイトの再開発を牽引し、ロッテルダムの新たな象徴となった。その印象的な姿は都市のロゴやイベントの舞台にも用いられ、現代オランダを代表する橋梁建築のひとつとして広く知られている。
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