EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
フェデレーション・タワー
© Igor3188 / CC BY-SA 4.0
FIG. 01 — Q94193

フェデレーション・タワー Federation Tower

Федерация

モスクワ・シティに建つツインタワーの超高層ビル。東棟ヴォストークは高さ374メートルに及び、セルゲイ・チョーバンとペーター・シュウェガーの構想による。長い中断を経て2017年に完成した。

FIG. 02 — Location55.7495° N 37.5372° E
ロシア モスクワ
§1 — 概要

概要

フェデレーション・タワー(Башня «Федерация»)は、モスクワ西部の業務地区モスクワ・シティ(モスクワ国際ビジネスセンター)に建つ、二棟一対の超高層ビルである。高い方の東棟ヴォストーク(「東」)は屋上までの高さ374メートルに達し、完成時点でロシアおよびヨーロッパで最も高いビルとなった。低い方の西棟ザパト(「西」)は高さ約242メートルで、両棟は基壇でつながっている。

歴史

計画はモスクワ・シティ構想の一部として進められ、ドイツを拠点とするセルゲイ・チョーバンとペーター・シュウェガーが構想を立て、両者の事務所が設計を担当した。建設は2003年に始まり、西棟は2008年に先行して完成した。しかし世界金融危機の影響で工事は一時中断し、再開を経て東棟が完成したのは2017年12月であった。当初は二棟の間に高さ500メートルを超える尖塔を立て、展望台を設ける構想もあったが、これは実現せず、後に撤去された。

建築的特徴

両棟は平面を多角形とし、上層へ向かってわずかに絞り込まれる稜線をもつ。外装は全面をカーテンウォールのガラスで覆い、稜角の効いた結晶のような塊として立ち上がる。東棟は約95階建てで、オフィスと住居、ホテルを積層する複合用途をとる。実現しなかった中央の尖塔は、構造的にも二棟を束ねる要となる予定であり、現在の二本が並び立つ姿は当初構想の一部が残されたものである。

意義・現在

フェデレーション・タワーは、2000年代以降に急速に高層化したモスクワの都市景観を象徴する建築である。長い中断を経てなお完成にこぎ着けた経緯は、現代の超高層計画が経済情勢に大きく左右される実態を映している。サンクトペテルブルクのラフタ・センターが竣工するまでロシア・ヨーロッパ最高峰の座にあり、現在もモスクワ・シティのスカイラインの中心をなしている。

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LAST EDIT — 2026.06.30
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