EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
グラン・ホテル・バリ
© Bobnienhuis / Public domain
FIG. 01 — Q1810566

グラン・ホテル・バリ Gran Hotel Bali

Gran Hotel Bali

スペイン東岸ベニドルムに立つ、高さ186メートル・52階の超高層ホテル。1988年に着工し2002年に開業した。完成時にはスペインで最も高い建物であり、長く欧州一の高さを誇るホテルであった。

FIG. 02 — Location38.5319° N 0.1640° W
スペイン ベニドルム ベニドルム
§1 — 概要

概要

グラン・ホテル・バリ(Gran Hotel Bali)は、スペイン東岸のリゾート都市ベニドルムに立つ超高層建築のホテルである。高さは屋上まで186メートル、先端のマストを含めると210メートルに達し、52階を数える。2002年の完成時にはスペインで最も高い建物であり、長らく欧州で最も高いホテルでもあった。設計はバレンシアの建築家アントニオ・エスカリオによる。

歴史

計画は1980年代後半に始まり、1988年に建設へ着手した。だが工事は長く続き、開業は2002年5月17日、着工からおよそ14年を経てのことであった。完成した塔は、マドリードのトーレ・ピカソ(157メートル)を抜いてスペイン一の高さとなり、その座は2007年にマドリードのトーレ・エスパシオへ譲るまで保たれた。建設なかばの姿は、1990年代初頭のビガス・ルナ監督の映画にも映し出されている。なお現在の塔は、1970年に建てられた同名の小規模なホテルを継ぐものである。

建築的特徴

建物は、互いに連なる四棟からなり、延べ四万平方メートルを超える。骨格は鉄筋コンクリートで、地中海の強い風に耐えるよう構造が計算され、その構造解析はフロレンティーノ・レガラード事務所が担った。客室は776室を数え、内部には18基のエレベーターが通り、うち二基は塔の外壁を昇降する展望用である。上層には、地中海とベニドルム湾を見渡す展望台が設けられている。

意義・現在

グラン・ホテル・バリは、海辺の低層リゾートから高層の林立する街並みへと変貌したベニドルムの、その到達点を示す建物である。狭い海岸線に床面積を積み上げる20世紀後半の観光開発の論理が、欧州一の高さという形をとってあらわれている。完成はスペインの高層建築史の一つの節目として語られ、今日も街の輪郭を決定づける目印として、海からも内陸からも遠望される。

関連する建築

Related
同じ国
モダニズム建築 カンプ・ノウ
1957 · バルセロナ
カンプ・ノウ
Francesc Mitjans i Miró

バルセロナに立つ、FCバルセロナの本拠地スタジアム。1957年開場。「新しい競技場…

データ: Wikidata (Q1810566) / 画像: © Bobnienhuis / Public domain — Wikimedia Commons
LAST EDIT — 2026.06.21
ENTRY ID — BLD-0250