© 圍棋一級 / CC BY-SA 3.0
FIG. 01 — Q3354553
広州大劇院 Guangzhou Opera House
中国・広州に立つ、ザハ・ハディド設計の歌劇場。2010年完成。川辺に置かれた二つの巨石を思わせる流れるような自由曲面の建築で、コンピュータによるパラメトリック・デザインの到達点を示す。
§1 — 概要概要
広州大劇院(Guangzhou Opera House)は、中国・広州の珠江のほとりに立つ歌劇場で、ザハ・ハディドの設計による。2010年に完成した。川の流れに洗われた二つの石を思わせる、なめらかにうねる自由曲面の建築で、コンピュータによる設計が到達した一つの頂点を示す。
歴史
急速に発展する広州が、その文化的な野心を示すために計画した、新しい都市軸の中心施設である。国際コンペでザハ・ハディドの案が選ばれ、当時の高度な設計・施工技術を駆使して、2010年に開館した。大小二つのホールを、二つの「石」のなかに収めている。
建築的特徴
建物は、直線をほとんどもたない、複雑にうねる曲面でできている。この形は、寸法や角度を変数として扱うパラメトリック・デザインによって生成・制御され、一つひとつ形の異なる無数の部材は、デジタルファブリケーションの技術によって作られた。コンピュータがなければ、設計も施工も不可能な建築である。内部もまた、明確な角や仕切りを避け、空間が連続的に流れていくように構成されている。
意義・現在
広州大劇院は、デジタル技術がひらいた建築の自由を、最もよく体現した作品の一つである。脱構築主義の断片的な形態が、パラメトリック・デザインによって、流れる有機的な曲面へと洗練された、その到達点を示す。ザハ・ハディドの代表作として、また現代中国の文化的な飛躍の象徴として、世界に知られている。
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