EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
FIG. 01 — Q3142395

ハイアット・リージェンシー・パリ・エトワール Hyatt Regency Paris Etoile

ハイアット・リージェンシー・パリ・エトワール(Hyatt Regency Paris Étoile)は、パリ十七区のポルト・マイヨに立つ高さ約137メートルの高層ホテルである。1974年にコンコルド・ラファイエットとして開業し、国際会議場パレ・デ・コングレと一体の複合施設をなす、戦後パリを代表する超高層建築のひとつである。

FIG. 02 — Location48.8802° N 2.2843° E
フランス イル=ド=フランス地域圏 パリ
§1 — 概要

概要

ハイアット・リージェンシー・パリ・エトワール(Hyatt Regency Paris Étoile)は、パリ十七区のポルト・マイヨに立つ高層ホテルである。1974年に「コンコルド・ラファイエット」(Hôtel Concorde La Fayette)の名で開業し、隣接する国際会議場パレ・デ・コングレ・ド・パリと一体の複合施設を構成する。建物の高さは約137メートル、最頂部はアンテナを含めて190メートル近くに達し、開業当時はパリで最も高い建築物のひとつであった。歴史的な街並みを保つパリにあって、西の周縁部に屹立する数少ない超高層建築として知られる。

歴史

建設は、パリ西部の交通結節点ポルト・マイヨの再開発の一環として進められた。設計はアンリ・ギブー(Henri Guibout)、セルジュ・マロレテンコフ(Serge Maloletenkov)、イヴ・ベタン(Yves Betin)らの建築家チームが担い、低層部に広がる会議場群を手がけたギヨーム・ジレ(Guillaume Gillet)の計画とあわせて、一体の都市複合体としてまとめられた。1974年に開業したホテルは約1,000室を備える大規模なもので、増加する国際会議や見本市の需要に応える宿泊施設として構想された。2013年、カタールの投資によって所有が移り、運営がハイアットに引き継がれると、名称も現在のハイアット・リージェンシー・パリ・エトワールへと改められた。

建築的特徴

建物は、細長い板状の高層棟(スラブ)として構成される。外壁は全面を金属とガラスのカーテンウォールで覆い、水平の帯が積層する均質な表情をつくる。これは構造体を石材で包む古典的な高層建築とは異なり、軽量の被覆で覆う近代の高層建築の手法である。約34階建ての客室層が積み上がり、最上階にはパリ市街を一望する展望のレストランが設けられた。直線的で装飾を抑えた量塊は、1970年代の国際様式の延長線上にある合理的な造形であり、隣接する会議場の低く広がる水平の量塊と対をなす。

意義・現在

ハイアット・リージェンシー・パリ・エトワールは、歴史的景観の保全を重んじるパリにおいて、超高層建築が許容された数少ない事例のひとつである。同時期に建てられたモンパルナス・タワーとともに、戦後パリの高層化をめぐる議論を象徴する存在でもある。その後パリ中心部では高さ規制が強化され、こうした超高層建築はほとんど建てられなくなった。建物は現在もパレ・デ・コングレと連携する大型ホテルとして営業を続け、国際会議や催事を支える拠点として機能している。

関連する建築

Related
同じ様式
モダニズム建築 カンプ・ノウ
1957 · バルセロナ
カンプ・ノウ
Francesc Mitjans i Miró

バルセロナに立つ、FCバルセロナの本拠地スタジアム。1957年開場。「新しい競技場…

データ: Wikidata (Q3142395)
※ ハイアット・リージェンシー・パリ・エトワール(旧コンコルド・ラファイエット)は1974年竣工の現代建築であり、設計者の著作権が存続し、かつフランスにはパノラマの自由がないため、外観写真の掲載は保留している。
LAST EDIT — 2026.06.26
ENTRY ID — BLD-0604