モダニズム建築
modern architecture年代
1900 — 1975
地域
国際的(ヨーロッパ・アメリカに始まり世界へ)
時代
近代モダニズム
モダニズム建築(modern architecture)は、20世紀を通じて世界の建築を主導した運動・様式の総称である。歴史的な諸様式やアール・デコに続き、後のポストモダニズムに先立つ時代を画した。鉄・ガラス・鉄筋コンクリートといった新しい素材と技術を土台に、「形態は機能に従う(form follows function)」という機能主義、装飾の排除、簡潔さを原理とした。
その源流は、産業革命がもたらした鉄やガラスの技術革新と、19世紀の歴史主義への反発にある。20世紀初頭のヨーロッパで明確な運動となり、1930年代以降は、多くの建築家がアメリカへ渡ったこともあって世界へ広がった。ル・コルビュジエは「住宅は住むための機械である」と説き、ミース・ファン・デル・ローエは「より少ないことは、より豊かである(less is more)」を信条とした。ヴァルター・グロピウスが率いたバウハウスは、芸術と技術の統合をめざし、この潮流の中核を担った。
形態的には、装飾を退け、量塊と空間そのものの構成、水平線、平屋根、大きなガラス面、自由な平面を重んじる。素材や構造を率直に見せる姿勢も特徴である。代表作に、ル・コルビュジエのサヴォア邸、グロピウスのバウハウス校舎(デッサウ)、ミースのバルセロナ・パヴィリオンやシーグラム・ビルなどがある。
モダニズムは単一の様式ではなく、表現主義建築や国際様式、構成主義、ブルータリズムなど、多くの潮流を包み込む大きな枠組みである。20世紀後半には、その画一性や無機質さへの批判からポストモダニズムが台頭するが、近代以降の建築の言語そのものを築いた点で、決定的な意味をもつ。
§1
代表建築
Buildings§2