キングダムセンター Kingdom Centre
リヤドの摩天楼。頂部の逆放物線アーチに展望スカイブリッジを架けた「栓抜き」の愛称で知られ、2002年の完成時はサウジアラビア最高層であった。エラーブ・ベケットとオムラニアの共同設計。
§1 — 概要概要
キングダムセンター(مركز المملكة)は、サウジアラビアの首都リヤドの中心、オラヤ地区に立つ高さ約302メートル、41階の超高層ビルである。頂部を貫く逆放物線アーチに展望用のスカイブリッジを架けた独特の輪郭から、「栓抜き」の愛称で親しまれている。2002年の完成時にはファイサリア・タワーを抜いてサウジアラビアで最も高い建築となり、頂部に大きな開口をもつ超高層ビルとしても世界有数の規模を誇る。
歴史
事業主はキングダム・ホールディングを率いるアル=ワリード・ビン・タラール王子で、設計者は国際指名競技を経て選ばれた米国のエラーブ・ベケットとリヤドのオムラニアの共同体が務めた。施工はベクテルが担い、2002年に竣工した。完成した塔はその年のエンポリス・スカイスクレイパー賞に選ばれるなど高く評価され、リヤドの新しい象徴となった。
建築的特徴
平面はアーモンド形で、熱負荷の大きい東西の端を細く絞り、銀色の反射ガラスによるカーテンウォールで日射を制御している。構造は地上約180メートルまでを鉄筋コンクリートの柱と中核とし、それより上を鋼管トラスとする二段構成をとる。頂部の大きな開口は、地元の高さ規制が定める使用階数の上限を超えて塔をのばすための解でもあった。開口を渡る全長約65メートルのスカイブリッジは約300トンの鋼構造で、二基のエレベーターで上る一般公開の展望台となっている。アーチを戴く全体の造形は、セントルイスのゲートウェイ・アーチやエッフェル塔など、世界の著名な構造物から着想を得たという。
意義・現在
内部にはフォーシーズンズ・ホテル、約160店からなるアル=マムラカのショッピングモール、オフィス、住戸に加え、地上から最も高い位置にあるとされるキング・アブドラ・モスクを収める。完成後に国内ではより高い塔も現れたが、夜空に浮かぶ光のアーチは今もリヤドを代表する景観の一つである。
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