EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
ベラルーシ国立科学アカデミー本館
© Hanna Zelenko / CC BY-SA 3.0
FIG. 01 — Q1967977

ベラルーシ国立科学アカデミー本館 National Academy of Sciences of Belarus

Нацыянальная акадэмія навук Беларусі

ミンスクの独立大通りに建つベラルーシ国立科学アカデミーの本館。ゲオルギー・ラヴロフが起案しイオシフ・ランバードが完成させた、構成主義から記念碑性へ移る1930年代ソビエト建築を代表する建物である。

FIG. 02 — Location53.9205° N 27.5986° E
BY ミンスク ミンスク
§1 — 概要

概要

ベラルーシ国立科学アカデミー本館は、首都ミンスクの目抜き通りである独立大通りに建つ。アカデミー幹部会が置かれる中心建築であり、左右の翼棟を一つに束ねる外部の二列列柱廊を最大の特徴とする。ランバードが手がけたミンスクの戦前建築群を構成する記念碑的建造物の一つである。

歴史

アカデミーは1922年創設のベラルーシ文化研究所(インベルクルト)を母体とし、1928年にベラルーシ科学アカデミーへ改組、1929年元日に開所式を挙げた。専用の建物を建てる決定は1928年に下され、当初の設計は構成主義の建築家ゲオルギー・ラヴロフが担った。1932年ごろから複合体の建設が始まったが、本館の計画は途中で見直され、イオシフ・ランバードが引き継いだ。ランバードはラヴロフの平面構成をおおむね保ちつつ正面意匠を改め、二列の列柱廊を加えて建物に荘重な記念碑性を与えた。本体はおおむね1939年までに整ったが、1944年の戦災で本館は焼失し、戦後ランバードの指揮のもとで復元され、1949年に再建された。

建築的特徴

清新な量塊と対称性を基調とする構成主義の躯体に、ランバードが古典に範を取った記念碑的な列柱廊を重ねた、移行期ならではの作である。純粋な構成主義が排した「過去の遺産の建築形態」を、1930年代後半の風潮のなかで再導入した点に特色がある。垂直性を強調する処理によって巨大な規模を視覚的に引き締め、左右二棟を貫く外部列柱が全体に式典的なまとまりを与えている。素材は鉄筋コンクリートである。

意義・現在

本館は、政府庁舎・オペラ劇場・将校会館など、ランバードが戦前のミンスクに残した一連の建築とともに、独立大通りの景観を決定づける存在である。構成主義から記念碑的様式への転換を体現する作例として建築史上の意義をもち、ベラルーシの文化遺産に登録されている。現在もアカデミー幹部会の庁舎として用いられている。

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LAST EDIT — 2026.06.30
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