EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
ザグレブ国立大学図書館
© Branko Radovanović / CC BY-SA 3.0
FIG. 01 — Q631375

ザグレブ国立大学図書館 National and University Library in Zagreb

Nacionalna i sveučilišna knjižnica u Zagrebu

クロアチアの首都ザグレブに建つ国立図書館。フルジッチら4人の建築家による設計で、1988年に着工し1995年に開館した。花崗岩とガラスによる巨大な立方体の姿から「ガラスの立方体」とも呼ばれる。

FIG. 02 — Location45.7969° N 15.9775° E
クロアチア ザグレブ ザグレブ
§1 — 概要

概要

ザグレブ国立大学図書館(クロアチア語:Nacionalna i sveučilišna knjižnica u Zagrebu)は、クロアチアの首都ザグレブに建つ国立図書館である。マリヤン・フルジッチ、ズヴォニミル・クルズナリッチ、ダヴォル・マンツェ、ヴェリミル・ナイトハルトの4人の建築家による設計で、1988年に着工し1995年に開館した。花崗岩とガラスによる巨大な立方体の外観から「ガラスの立方体」とも呼ばれ、「クロアチアの書物の万神殿」とも称される現代建築である。

歴史

図書館としての起源は、1607年にイエズス会がザグレブに設けた学校付属の図書室にさかのぼる。20世紀初頭にはアール・ヌーヴォー様式の旧館(1913年完成)が用いられていたが、蔵書の増大により手狭となり、新館の建設が国家的な事業として計画された。1978年のコンペを経て4人の建築家による設計案が選ばれ、1988年5月に礎石が据えられた。新館の建設はクロアチアの独立紛争という困難な状況下で進められ、1995年5月28日、クロアチア独立の記念に合わせて開館した。戦時下での完成という背景もあり、国民的な意義をもつ建築として受け止められている。

建築的特徴

建築は、灰色の花崗岩とガラスを用いた巨大な立方体を基本形とする。直線的で厳格な外形のなかに大量のガラスが組み込まれ、内部には自然光がふんだんに取り込まれる設計になっている。屋上の四隅には知恵の象徴である梟の彫刻が据えられ、知の館としての性格を造形的に表現している。約3万6千平方メートルの床面積をもつ内部には、閉架書庫と開架閲覧室が備えられ、機能性と記念碑性を兼ね備えた構成となっている。

意義・現在

この図書館は、四世紀以上の歴史をもつ蔵書を継承しながら、独立直後のクロアチアが自国の文化的アイデンティティを確立するための重要な施設となった。約350万点の資料を収蔵するクロアチア最大の図書館として、国の書誌情報の中枢を担っている。戦時下での完成という記憶とともに、現代クロアチアを代表する公共建築のひとつとして広く認識されている。

関連する建築

Related
同じ様式
ポストモダン建築 台北101
2004 · 台北
台北101
C. Y. Lee

台北の信義区に立つ、高さ508メートルの超高層ビル。2004年完成。2010年まで世界一…

データ: Wikidata (Q631375) / 画像: © Branko Radovanović / CC BY-SA 3.0 — Wikimedia Commons
LAST EDIT — 2026.06.26
ENTRY ID — BLD-0531