EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
ポベドニク
© George M. Groutas / CC BY 4.0
FIG. 01 — Q1287997
時代 · 近代モダニズム 類型 · その他 ★ セルビア指定文化財(споменик културе)

ポベドニク Pobednik

Победник

ベオグラード要塞の高台に立つ記念碑。バルカン戦争と第一次世界大戦の勝利を記念し、彫刻家イヴァン・メシュトロヴィチが手がけた裸体の青銅像で、剣と鷹を掲げてサヴァ・ドナウ両川の合流を見おろす。

FIG. 02 — Location44.8230° N 20.4477° E
セルビア ベオグラード ベオグラード
§1 — 概要

概要

ポベドニク(Победник、「勝利者」の意)は、ベオグラード要塞の高台に立つ記念碑である。バルカン戦争と第一次世界大戦における勝利を記念して、彫刻家イヴァン・メシュトロヴィチが手がけた。剣と鷹を手にした裸体の男性像は青銅で鋳造され、台座を含めた高さは14メートルに及ぶ。サヴァ川とドナウ川の合流点を見おろし、ベオグラードを象徴する最も名高い像として知られる。

歴史

像の構想は、第一次バルカン戦争に勝利した1912年にさかのぼる。翌1913年、ベオグラード市はメシュトロヴィチに記念碑の制作を委ね、彼は市の中心テラジエ広場に置く噴水を構想した。オスマン支配の五世紀を表す円柱の上に勝利者の像を立てる計画で、青銅の像は1913年に鋳造された。だが第一次世界大戦の勃発で計画は中断し、像は戦火を逃れて保管された。戦後、噴水の構想は取りやめとなる。市の中心に裸体の男性像を据えることには反対も強く、像はベオグラード要塞の高台へ移されることになった。サロニカ戦線突破から十年にあたる1928年10月7日、ここに除幕された。

造形と象徴

像は、右手に剣を、左手に鷹を掲げた裸体の男性として表される。剣は戦いを、鷹は平和を象徴するとされる。台座は、立方体の高い基壇の上に立つドーリア式の円柱の形をとり、これは建築家ペータル・バヤロヴィチの設計による。青銅の像と石の台座という素材の対比が、記念碑に永続性を与えている。像は街にではなく、川の彼方――1918年まではオーストリア=ハンガリー領であった対岸――を見やるように据えられており、その向きには勝利と解放の意味が読み取られてきた。

意義・現在

ポベドニクは、メシュトロヴィチの最も有名な作品の一つであり、その記念碑彫刻における到達を示す。古代ギリシア彫刻を思わせる理想化された人体に近代的な力強さを与えた造形は、20世紀前半の南スラヴ世界を代表する。セルビアの指定文化財として保護され、川の合流を見おろす高台から、今日もベオグラードの輪郭を画す目印であり続けている。

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LAST EDIT — 2026.06.21
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