ヴェネツィアの大運河に架かる4番目の橋。建築家サンティアゴ・カラトラバの設計により2008年に開通した、鋼とガラスによる扁平なアーチ橋である。
§1 — 概要概要
コスティトゥツィオーネ橋(イタリア語: Ponte della Costituzione)は、イタリアのヴェネツィアで大運河(カナル・グランデ)に架かる4番目の橋である。鉄道のサンタ・ルチア駅とローマ広場(ピアッツァーレ・ローマ)を結び、スペインの建築家サンティアゴ・カラトラバの設計による。鋼とガラスを用いた扁平なアーチが特徴で、地元では設計者の名から「カラトラバ橋」とも呼ばれる。
歴史
1999年、ヴェネツィア市は大運河に4番目の橋を架ける計画をまとめ、公募を経て同年カラトラバに設計を委嘱した。提示されたのは大きな曲率半径をもつアーチ橋で、運河上での施工を見越して橋体は工場で製作された。2007年に橋体が現地へ運ばれて据えられ、2008年に設置工事を終えて、同年9月11日夜に開通した。橋の名は、2008年がイタリア共和国憲法の施行60周年にあたることにちなむ。大運河に新たな橋が架かるのは、1934年のスカルツィ橋以来およそ70年ぶりのことであった。
建築的特徴
構造は、ヴェネツィアの低い街並みに調和する扁平な一連のアーチである。中央径間は約81m、踏面までを含む全長は約94mに及び、鋼のアーチ・リブの間に踏面を渡して、イストリア産石材とガラスの段で歩行面を構成する。手すりは青銅とガラスで軽やかにまとめられ、夜間には内側から照らされる。橋脚を極力立てず運河を一跨ぎする造形は、構造そのものを意匠とするカラトラバの構造表現主義的な手法を端的に示している。
意義・現在
コスティトゥツィオーネ橋は、歴史都市ヴェネツィアに現代建築を挿入する試みとして、当初から賛否を呼んだ。工費の超過、ガラスの段の滑りやすさ、バリアフリーへの対応をめぐって長く議論が続き、車椅子用のゴンドラ式昇降装置が設置されたのち撤去されるなど、運用面の課題も表面化した。それでもなお、駅と陸路ターミナルを直結する動線上の要として日々多くの人に渡られており、保存都市における現代建築の可能性と難しさをともに体現する事例となっている。
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