EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
サバルマティ・アーシュラム
© Umar / CC BY-SA 3.0
FIG. 01 — Q1410702
様式 · モダニズム建築 時代 · 近代モダニズム 類型 · 文化施設 ★ ガンディー遺産地(Gandhi Heritage Site)

サバルマティ・アーシュラム Sabarmati Ashram

સાબરમતી આશ્રમ

インド、アフマダーバードのサバルマティ川のほとりにあるガンディーのアーシュラム。1917年に開かれ、ガンディーは1930年までここに暮らした。「塩の行進」が始まった独立運動の拠点であり、敷地にはチャールズ・コレア設計のガンディー記念博物館(1963年)が建つ。

FIG. 02 — Location23.0600° N 72.5808° E
インド グジャラート州 アフマダーバード
§1 — 概要

概要

インド西部、グジャラート州アフマダーバードのサバルマティ川のほとりに広がる、マハトマ・ガンディーのアーシュラム(道場)である。1917年から1930年まで、ガンディーが暮らし、思索と実践を重ねた場であり、インド独立運動の重要な拠点となった。質素な住居が点在する敷地には、のちに建築家チャールズ・コレアの設計による記念博物館が加えられた。

歴史

ガンディーは1915年、南アフリカから帰国してまもなく、アフマダーバードにコチュラブ・アーシュラムを開いた。1917年、活動の場をサバルマティ川のほとりに移し、ここがサバルマティ・アーシュラムとなる。当初は「サティヤーグラハ(真理の把持)・アーシュラム」とも呼ばれ、非暴力・不服従の運動の中心となった。

ガンディーはここで、糸車(チャルカー)による手紡ぎや農作業、読み書きの教育を通じて、自立(スワデーシー)の思想を育てた。そして1930年3月12日、イギリスの塩税法に抗議するため、この地から「塩の行進」(ダンディー行進)に出発した。ガンディーは、インドが独立するまでアーシュラムには戻らないと誓い、その通り二度と帰ることはなかった。政府に接収されたのち、地元の人々の手で保存され、今日では国の記念施設となっている。

建築的特徴

敷地には、ガンディーが起居した「フリダヤ・クンジ」など、簡素な住まいが残る。建築として名高いのは、独立後に加えられたガンディー記念博物館(ガンディー・スマラク・サングラハラヤ)である。チャールズ・コレアの若き日の代表作で、6メートル四方の単位を村のように連ね、瓦屋根・煉瓦の柱・石の床・木の格子で構成される。ガラスを用いず、開け放たれた回廊と水庭が、ガンディーの質素さと、増殖し広がりゆく共同体の精神を、近代建築の言葉で表している。1963年、首相ネルーによって開館した。

意義・現在

サバルマティ・アーシュラムは、一個の記念碑であるよりも、ガンディーの思想が生まれ、世界へと広がっていった「場」そのものとして大きな意味をもつ。ここで育まれた非暴力の理念は、後世の数多くの社会運動に影響を与えた。年に七十万人もの人々が訪れる、インド近代史の聖地の一つである。

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LAST EDIT — 2026.06.21
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