© Chris Wachtler / CC BY-SA 4.0
FIG. 01 — Q190010
ザンクト・ヤコブ・パルク St. Jakob-Park
スイス・バーゼルにあるサッカー専用競技場。ヘルツォーク&ド・ムーロンの設計で2001年に開場し、商業施設や住宅を一体化した複合建築としても知られる。
§1 — 概要概要
ザンクト・ヤコブ・パルク(St. Jakob-Park)は、スイス・バーゼルにあるサッカー専用競技場である。地元の名門FCバーゼルの本拠地であり、「ヨッゲリ(Joggeli)」の愛称で親しまれる。スイス国内最大のサッカー場であり、観客席のほかに商業施設や高齢者向け住宅を取り込んだ複合建築として計画された点に特色がある。
歴史
設計は、同じバーゼルを拠点とするヘルツォーク&ド・ムーロンが手がけた。1998年12月に旧ザンクト・ヤコブ・シュタディオンに代わる新スタジアムとして着工し、2001年3月に開場した。2008年にオーストリアと共催したUEFA欧州選手権(ユーロ2008)に向けて上層スタンドが増設され、収容人数が引き上げられた。大会後は座席の間隔を広げるために一部が撤去され、現在はおよそ3万8千席を備える。
建築的特徴
矩形の観客席が四方をぐるりと囲み、ピッチを包み込む単純明快な構成をとる。外周は半透明の外皮で覆われ、内部の光をやわらかく透かす。屋根はカンチレバーで内側へ大きく張り出し、客席上空を柱なしで覆う。スタンド下の層には商業施設や駐車場が組み込まれ、競技場が日常的に都市生活と接続する仕掛けとなっている。素材の表情と簡潔な幾何学を生かした、ヘルツォーク&ド・ムーロンらしい設計である。
意義・現在
ザンクト・ヤコブ・パルクは、スタジアムを単独の競技施設としてではなく、商業や居住を含む都市の複合体として捉えた先進的な事例である。サッカーの試合に加えてコンサートなどの大規模イベントにも用いられ、バーゼルの都市基盤の一部として機能している。
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