アリアンツ・アレーナ Allianz Arena
ミュンヘン郊外に建つサッカースタジアム。2005年開場、FCバイエルン・ミュンヘンの本拠地で、ヘルツォーク&ド・ムーロンの設計。菱形のETFEクッションで覆われた外皮を内側から白・赤・青に発光させる「光るスタジアム」として世界的に知られる。
§1 — 概要概要
アリアンツ・アレーナは、ドイツ南部ミュンヘン郊外に建つサッカー専用スタジアムである。2005年に開場し、FCバイエルン・ミュンヘンの本拠地として知られる。スイスの建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンの設計で、菱形のETFEクッションを敷きつめた外皮を内側から白・赤・青に光らせる姿が最大の特徴であり、夜に色を変えて浮かび上がる「光るスタジアム」として世界的に有名である。
歴史
ミュンヘンの老朽化したオリンピアシュタディオンに代わる新競技場として計画され、2001年の住民投票を経て、2002年に着工、2005年5月に開場した。設計コンペを勝ち抜いたのはスイスのヘルツォーク&ド・ムーロンであった。開場の翌2006年には、ここでFIFAワールドカップの開幕戦が行われ、ミュンヘンの新しい玄関口として広く知られるようになった。当初はFCバイエルン・ミュンヘンとTSV1860ミュンヘンの二クラブが本拠としたが、のちにバイエルンの専用スタジアムとなった。
建築的特徴
アリアンツ・アレーナの外観を決定づけているのは、約2,800枚の菱形のETFEフィルムのクッションで覆われた外皮である。一枚ずつ空気でふくらませた膜構造の面は、ガラスよりはるかに軽く、やわらかな曲面の量塊をかたちづくる。各クッションは内側から照明でき、白・赤・青に切り替えて、ホームチームの色や催しに応じて建物全体を発光させることができる。昼は白い浮き輪を積み上げたような穏やかな姿を見せ、夜には色をまとって輝く——この昼夜の劇的な対比が、ヘルツォーク&ド・ムーロンらしい「表皮」への関心を端的に示している。
意義・現在
アリアンツ・アレーナは、スタジアムを単なる競技場から、都市のランドマークでもある存在へと押し上げた建築として知られる。発光する外皮という発想は、その後の各地のスタジアムやアリーナに影響を与えた。2012年と2025年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝、2024年の欧州選手権など数々の大舞台の会場ともなり、ミュンヘンを代表する現代建築のひとつとして親しまれている。
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