スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ Stadio Olimpico
ローマ北郊のフォロ・イタリコに建つ、市内最大のスタジアム。1928年に着工し、1953年にヴィテロッツィの設計で完成した。1960年のオリンピックや1990年のワールドカップの舞台となり、現在はサッカーのASローマとSSラツィオの本拠地である。
§1 — 概要概要
スタディオ・オリンピコは、イタリアのローマ北郊、フォロ・イタリコのなかに建つ大スタジアムである。1960年のローマ・オリンピックや1990年のサッカー・ワールドカップの舞台となり、現在はサッカーのASローマとSSラツィオの本拠地として知られる。七万人を収めるローマ最大のスポーツ施設である。
歴史
スタジアムの起源は、1928年に着工したフォロ・ムッソリーニ(現フォロ・イタリコ)の競技場にさかのぼる。建築家エンリコ・デル・デッビオの設計で、1932年に「糸杉のスタジアム(スタディオ・デイ・チプレッシ)」として一部が開場した。第二次大戦で工事は中断したが、戦後にイタリア・オリンピック委員会が再建を引き継ぎ、アンニバレ・ヴィテロッツィの設計で、1953年に「十万人のスタジアム」として完成した。1960年のオリンピックを機に現在の名に改められ、1990年のワールドカップに向けては、観客席を覆う屋根を備えた姿へと大きく改修された。
建築的特徴
スタディオ・オリンピコは、楕円形の平面をもつ大きなすり鉢状のスタジアムである。1953年の建物は鉄筋コンクリート造で、外装にローマらしいトラバーチンの石を用いていた。フィールドの周囲には陸上競技用のトラックが巡らされ、オリンピックの競技場としての性格をいまに伝えている。観客席を取り巻くグランドスタンドの上には、1990年に架けられた白い膜の屋根が広がり、テフロンを塗った繊維で日差しと雨をさえぎりつつ、開放感のある空を残している。
意義・現在
スタディオ・オリンピコは、ローマのスポーツ文化の中心であり続けている。オリンピックやワールドカップの決勝をはじめ、数々の歴史的な場面を見守ってきた。今日もサッカーの二大クラブの本拠地として、また陸上の国際大会や大規模なコンサートの会場として、人々の歓声に包まれている。
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