EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
工科大学駅
© Poudou99 / CC BY-SA 4.0
FIG. 01 — Q1461960

サンクトペテルブルク地下鉄の駅。1955年、市初の地下鉄第一期開業に合わせて開かれた。ロシア・ソ連の科学の功績を主題とし、スターリン様式の重厚な装飾をもつ。ソ連初の対面乗り換え駅としても知られる。

FIG. 02 — Location59.9164° N 30.3186° E
ロシア サンクトペテルブルク サンクトペテルブルク
§1 — 概要

概要

工科大学駅(Tekhnologichesky Institut/Технологический институт)は、ロシア・サンクトペテルブルク地下鉄の駅である。1955年、レニングラード地下鉄(当時)の第一期開業に伴って開かれた最初の駅群のひとつで、地上の駅舎が隣接するサンクトペテルブルク国立工科大学にちなんで名づけられた。ロシア・ソ連の科学技術の功績を装飾主題とし、スターリン様式の重厚な意匠をまとう。後にソ連で初の対面乗り換え駅となったことでも知られる。

歴史

レニングラードの地下鉄建設は1941年に始まったが、独ソ戦とレニングラード包囲戦により中断し、掘られた区間は防空壕に用いられた。工事は戦後の1947年に再開され、1955年11月15日、アフトヴォからヴォススタニヤ広場に至る第一期7駅が開業した。本駅の地上駅舎と第一ホールはこの開業時のもので、設計はA・M・ソコロフとA・K・アンドレーエフによる。当初は単一の路線の駅であったが、1961年に第二ホールが開かれて別の路線に接続し、二つのホールが向かい合う乗り換え駅となった。第二ホールはフルシチョフ期の簡素な機能主義で設計され、最初のホールの華やかさとは対照をなす。

建築的特徴

第一ホールは地下深くに穿たれたパイロン式駅で、太い柱列(パイロン)が中央通路とホームを分ける。装飾の主題は一貫してロシア・ソ連の科学であり、壁面には著名な科学者を表したレリーフが配され、ウラル産の大理石が内装を引き締める。地上駅舎は地下鉄管理局の建物を兼ね、モスクワ大通りとザゴロードヌイ大通りの角に建つ半円形の三層構造で、長い半円柱の列柱が正面を飾る。これに対し1961年開業の第二ホールは、装飾を抑え、白い大理石のパイロンにソ連科学技術の年表を刻むという、対照的に簡素な造りである。

意義・現在

工科大学駅は、戦争による中断を経てようやく実現したレニングラード地下鉄の出発点を象徴する駅である。豪奢な装飾を競ったスターリン期の地下鉄から、簡素さを旨とするフルシチョフ期の様式へという転換を、二つのホールの対比のうちに見て取ることができる点でも興味深い。ロシアの地域文化遺産に登録され、現在も二つの路線が交わる市内交通の要として機能している。なお2017年4月、本駅付近を走行中の車内で爆発事件が起き、多数の死傷者を出した。

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LAST EDIT — 2026.06.30
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