EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
トゥール・エクラ
© TheElderDog / CC BY-SA 4.0
FIG. 01 — Q17640070

トゥール・エクラ Tour Hekla

Tour Hekla

パリ近郊の業務地区ラ・デファンスに建つ超高層オフィス。ジャン・ヌーヴェルの設計で2022年に完成した。高さ220メートル・48階建てで、フランス有数の高さを誇る。三角パネルとサンシェードに覆われた結晶のようなガラスの姿が際立つ。アイスランドの火山ヘクラにちなむ。

FIG. 02 — Location48.8889° N 2.2353° E
フランス イル=ド=フランス地域圏 ピュトー
§1 — 概要

概要

フランス、パリ近郊の業務地区ラ・デファンスに建つ超高層のオフィスビルである。建築家ジャン・ヌーヴェルの設計により、2022年に完成した。高さは220メートル、48階を数え、フランスでも有数の高さをもつ。三角のパネルとサンシェードに覆われたガラスの外皮が、結晶を思わせる多面的な姿をつくる。

歴史

ラ・デファンスは、パリの西郊に広がる、フランス最大の業務地区である。21世紀に入り、地区の再開発が進むなかで、高速道路の結節点であった「ローズ・ド・シェルブール」と呼ばれる一角を、緑の公園とともに生まれ変わらせる計画が立てられた。その中心に据えられたのが、本塔である。

2016年に建設許可を得て、2018年に着工した。2019年にはヌーヴェル自身も列席して定礎式が営まれ、2022年12月に開館した。塔の名は、アイスランドの火山ヘクラにちなむ。ヌーヴェルがラ・デファンスに手がけた、最初の超高層建築でもある。

建築的特徴

塔は、いくつもの三角形を組み合わせたような、不規則で多面的な輪郭をもつ。外皮は、琥珀色と灰色のサンシェード(日除け)を全面に張りめぐらせたガラスで覆われ、光の向きによって表情を変える。これは装飾であると同時に、日射を和らげ、空調への負担を減らす環境上の工夫でもある。各階にはテラスが設けられ、屋上には緑の庭園が広がる。

意義・現在

トゥール・エクラは、ガラスの箱を積み上げるだけだった従来の業務ビルに対し、緑や外気とのつながりを取り込もうとした、現代の超高層の一つの答えである。脱炭素をめざす地区の再生のなかで、その象徴として建てられた。働く場のあり方を問い直す試みとして、パリの新しいスカイラインに加わっている。

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LAST EDIT — 2026.06.21
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