イタリア・ミラノの超高層ビル。尖塔を含む高さ約231メートルは同国最高で、再開発地区ポルタ・ヌオーヴァの中心に立つ。銀行ウニクレディトの本社で、シーザー・ペリが設計した。
§1 — 概要概要
ウニクレディト・タワー(Torre UniCredit)は、イタリア・ミラノにある超高層建築で、尖塔を含む高さ約231メートルは同国で最も高い。ミラノ北部の再開発地区ポルタ・ヌオーヴァの中心に立ち、銀行ウニクレディトの本社が入る。設計はアルゼンチン出身の建築家シーザー・ペリによる。
歴史
20世紀末まで使われなくなった鉄道用地が広がっていたミラノ北部は、21世紀に入って大規模な再開発の舞台となった。その中核がポルタ・ヌオーヴァ地区で、ペリの設計事務所が全体計画を手がけた。ウニクレディト・タワーは2009年に着工し、2011年10月、ヘリコプターによって頂部に尖塔が取り付けられて全高に達した。翌2012年に開業し、ガエ・アウレンティ広場を囲む三棟の塔のうち最も高い一棟として、街の新しい景観を形づくった。
建築的特徴
塔は緩やかに湾曲した平面をもち、ガエ・アウレンティ広場に向かって凹む。全面を反射するカーテンウォールで覆い、空と街並みを映して刻々と表情を変える。広場側には日除けが水平の線を描き、軽やかな印象を与える。最上部からは、ステンレス鋼の細い尖塔が螺旋を描いて立ち上がる。これはミラノ大聖堂(ドゥオーモ)の尖塔に着想を得たもので、LEDで彩られ、夜には行事に応じて色を変える。地上31階建てで、高い環境性能をもつ建築として、イタリアで初めてLEEDゴールド認証を得た。
意義・現在
ウニクレディト・タワーは、工業都市から金融・デザインの中心へと姿を変えるミラノを象徴する建物である。歴史的な都心とは異なる新しい高層地区の核として、隣接するボスコ・ヴェルティカーレ(垂直の森)などとともに、現代ミラノのスカイラインを描いている。市民にとっては、足もとのガエ・アウレンティ広場とあわせて、憩いと催しの舞台ともなっている。
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