EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
あべのハルカス
© Oilstreet / CC BY 2.5
FIG. 01 — Q16318627

あべのハルカス Abeno Harukas

大阪・阿倍野に建つ、高さ300mの超高層複合ビル。竹中工務店が設計・施工し、シーザー・ペリが外観を監修した。2014年の完成から2023年まで日本一の高さを誇り、三段階にセットバックする全面ガラスの塔体に百貨店・美術館・ホテル・展望台を収める。

FIG. 02 — Location34.6459° N 135.5143° E
日本 大阪府 大阪市
§1 — 概要

概要

あべのハルカスは、大阪市阿倍野区、近鉄大阪阿部野橋駅の駅ビルとして建つ、高さ300メートル・地上60階の超高層複合ビルである。近畿日本鉄道が事業主となり、既存のターミナルビルを建て替えて2014年に全面開業した。設計全般を竹中工務店が手がけ、外観デザインはペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツのシーザー・ペリが監修した。百貨店・美術館・オフィス・ホテル・展望台を一棟に積層した「タワー型都市」として構想され、2014年の完成から2023年まで日本一の高さを誇った。

歴史

敷地は、近鉄の主要ターミナルである大阪阿部野橋駅の直上にあたる。2009年に旧ターミナルビルの解体が始まり、2010年1月にタワー館が着工した。営業を続ける百貨店のかたわらで、鉄道や道路が錯綜する都心の狭い敷地に塔を建てる難工事となり、地下を先行して掘り進める逆打ち工法などが用いられた。2012年8月には高さ300メートルに達し、横浜ランドマークタワーを抜いて日本一高いビルとなる。2014年3月に全面開業し、国内で初めて高さ300メートルに達した建築となった。なお、同じくシーザー・ペリが手がけた東京の麻布台ヒルズ森JPタワーが2023年に竣工し、日本一の座を譲っている。

建築的特徴

塔体は上方へ向けて三段階にセットバックする立体構成をとり、各段の屋上には緑地が設けられて周辺の公園と緑のネットワークを形づくる。外装は旭硝子(現・AGC)製のガラスによる総ガラス張りのカーテンウォールで覆われ、淡く空を映す軽快な表情を生む。構造は鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造に、鋼管へコンクリートを充填するCFT構造を組み合わせ、高強度コンクリートを用いて300メートルの高さと地震国の条件に応えている。内部には吹き抜けを利用した「光と風の道」が通され、自然採光と通風によって消費エネルギーを抑える工夫が施された。

意義・現在

あべのハルカスは、梅田・難波に次ぐ大阪「第三の拠点」を目指した都市開発の核として、鉄道ターミナルと商業・文化・宿泊の機能を垂直に束ねた、現代日本の複合高層建築を代表する一例である。最上部の展望台「ハルカス300」からは大阪平野を一望でき、開業以来の観光名所となっている。低層部には近鉄百貨店本店、16階にはあべのハルカス美術館が入り、買い物・鑑賞・宿泊・眺望を一棟で完結させる。2015年には日本建設業連合会のBCS賞を受賞した。

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データ: Wikidata (Q16318627) / 解説: Wikipedia 日本語版 · English / 画像: © Oilstreet / CC BY 2.5 — Wikimedia Commons
LAST EDIT — 2026.06.22
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