EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
ベルリン武器庫
© A.Savin / FAL (Free Art License)
FIG. 01 — Q196970

ベルリン武器庫 Zeughaus

ベルリンの目抜き通りウンター・デン・リンデンに残る最古の建物。1695年に選帝侯フリードリヒ3世が起工した北ドイツ・バロックの兵器庫で、シュリューターによる「瀕死の戦士」の仮面装飾で名高い。現在はドイツ歴史博物館が入る。

FIG. 02 — Location52.5178° N 13.3969° E
ドイツ ベルリン ベルリン
§1 — 概要

概要

ベルリン武器庫(ドイツ語: Zeughaus)は、ドイツ・ベルリン中心部の大通りウンター・デン・リンデンに建つ建築で、この大通りに残る最古の建物である。ブランデンブルク選帝侯(のちのプロイセン王)フリードリヒ3世が兵器庫として築いた北ドイツ・バロックの代表作であり、現在はドイツ歴史博物館(Deutsches Historisches Museum)の本館として用いられている。所在地はベルリンの中心、ミッテ地区にあたる。

歴史

1695年5月28日、王宮に向き合う一等地に礎石が据えられた。建設には四人の建築家が関与している。当初の設計はヨハン・アルノルト・ネーリングが担い、彼の死後はマルティン・グリュンベルクが工事を引き継いだ。続いてアンドレアス・シュリューターが加わったが、建物の一部が崩落したことで職を退き、ジャン・ド・ボットが後を継いで1706年に外殻を完成させた。内部の造作は1730年頃まで続いた。19世紀には軍事博物館(プロイセン軍の栄誉殿)へと改められ、第二次世界大戦で大きな損傷を受けたのち、1949年から1967年にかけて再建された。東ドイツ時代にはドイツ史博物館(Museum für Deutsche Geschichte)が置かれ、1990年の再統一後に現在のドイツ歴史博物館が入った。

建築的特徴

建物は約90メートルの四つの翼が方形の中庭(シュリューターホーフ)を囲む構成で、厳格な古典的ファサードと、豊かなバロックの彫刻装飾との調和を特徴とする。屋根の手すりには兜と甲冑をまとった人物像や戦利品が並び、遠望を意識して構成される。なかでも名高いのが、中庭のアーチ窓の上に据えられた「瀕死の戦士(巨人)」を表す22の仮面である。これらはシュリューターが手がけた彫刻で、第二次世界大戦の破壊を免れて当初の位置に残り、ドイツ・バロック彫刻の傑作として高く評価される。2003年には、建築家イオ・ミン・ペイの設計による展示棟が増築され、中庭にもペイによるガラス屋根が架けられた。

意義・現在

ベルリンに現存する最も重要なバロック建築であり、ウンター・デン・リンデン沿いの都市景観の起点をなす。武器庫から軍事博物館、そして歴史博物館へと用途を変えながら、プロイセンからドイツへと連なる歴史を語る器として機能してきた。現在はドイツ歴史博物館として、中世から現代に至るドイツ史の常設展示を擁する。

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LAST EDIT — 2026.06.25
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