ミラノの新古典主義建築
ミラノの新古典主義建築は、18世紀後半、オーストリア支配下のミラノで花開いた古典主義の建築様式である。ハプスブルク家の啓蒙的な統治のもと、都市の整備とともに、簡潔で理知的な古典の意匠が公共建築・劇場・宮殿に用いられた。古代建築の列柱やペディメントを、装飾を抑えた明快な構成にまとめ、均整と秩序を重んじるのが特徴である。その中心人物が、ローマで学んだ建築家ジュゼッペ・ピエルマリーニで、スカラ座やミラノ王宮、モンツァの王立別荘などを手がけ、ミラノの新古典主義の規範を築いた。近代ミラノの都市景観の礎となった様式である。