EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
スカラ座
© Jakub Hałun / CC BY-SA 4.0
FIG. 01 — Q5471

ミラノに建つ世界有数のオペラ劇場。1778年にジュゼッペ・ピエルマリーニの設計で開場した新古典主義の建物で、ヴェルディやプッチーニら数々の名作を初演してきた。馬蹄形の客席に幾層もの桟敷席を巡らせた、イタリア・オペラの殿堂である。

FIG. 02 — Location45.4673° N 9.1888° E
イタリア ロンバルディア州 ミラノ
§1 — 概要

概要

スカラ座(Teatro alla Scala)は、イタリアのミラノに建つオペラ劇場である。1778年の開場以来、ヴェルディやプッチーニら数々の名作を世に送り出してきた、世界を代表するオペラの殿堂として知られる。ジュゼッペ・ピエルマリーニの設計による端正な新古典主義の建物で、馬蹄形の客席に幾層もの桟敷席を巡らせた内部は、イタリア式劇場の典型を伝えている。

歴史

スカラ座は、1776年に焼失した宮廷劇場テアトロ・レージョ・ドゥカーレに代わるものとして、建築家ジュゼッペ・ピエルマリーニの設計で1776年に着工し、1778年に開場した。その名は、建設地にあったサンタ・マリア・アッラ・スカラ教会に由来する。以後、ヴェルディの《ナブッコ》やプッチーニの《蝶々夫人》など、イタリア・オペラ史を彩る数々の初演の舞台となった。第二次大戦中の1943年には空襲で大きく損なわれたが、戦後の1946年に再建され、トスカニーニの指揮で再開場した。2002年から2004年にかけては、建築家マリオ・ボッタによる改修で舞台設備が大きく拡充された。

建築的特徴

スカラ座は、ミラノの新古典主義を代表する建物である。狭い街路に面した正面には、馬車を乗り入れる車寄せを兼ねたポルティコが張り出し、その上に浮彫りで飾られた破風を戴く端正なファサードをなす。内部の客席は馬蹄形をなし、舞台をプロセニアムの額縁が縁取る。客席を囲んで幾層にも積み上げられた桟敷席と、最上階の天井桟敷「ロッジョーネ」が、イタリアのオペラ劇場ならではの濃密な空間をつくり出している。

意義・現在

スカラ座は、ミラノの、そしてイタリアの文化の象徴であり、世界中の歌手や指揮者があこがれる舞台であり続けている。例年12月7日、ミラノの守護聖人聖アンブロジウスの祝日に幕を開けるシーズン開幕公演は、イタリアの社交界を彩る一大行事として知られている。

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LAST EDIT — 2026.06.21
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