グリーク・リヴァイヴァル様式
年代
1780 — 1860
ギリシア・リヴァイヴァル(ギリシア復興)は、18世紀末から19世紀にかけて、古代ギリシアの神殿建築を範に復興した様式である。列柱とペディメント(破風)による、簡潔で厳格な造形を特徴とする。
古代ギリシアの遺跡の発見と研究を背景に、ヨーロッパからアメリカへと広まった。とりわけアメリカでは、若い共和国が古代の民主政になぞらえて自らを表す様式として好まれ、官庁や銀行、邸宅に広く用いられた。
ドーリア式やイオニア式の列柱が支える玄関(ポルティコ)、三角形のペディメント、左右対称の整然とした立面を基本とする。装飾は控えめで、白い石やしっくいによる清廉な外観が好まれた。
ワシントンの旧特許庁ビル(スミソニアン・アメリカ美術館)は、アテネのパルテノンに倣った玄関をもつ、アメリカのギリシア・リヴァイヴァルの代表的な作例である。
新古典主義の一翼をなし、ローマを範とする様式と対をなす。のちに、ゴシック・リヴァイヴァルをはじめとする多様な歴史主義の様式へと展開していった。