EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
アニチコフ宮殿
© A.Savin / CC BY-SA 3.0
FIG. 01 — Q187333

アニチコフ宮殿 Anichkov Palace

Аничков дворец

サンクトペテルブルク、ネフスキー大通りとフォンタンカ川の交わる地に立つ旧帝室宮殿。女帝エリザヴェータのために1741年に着工し、ゼムツォフとラストレッリがバロックで建て、後に新古典主義へ改修された。

FIG. 02 — Location59.9328° N 30.3397° E
ロシア サンクトペテルブルク サンクトペテルブルク
§1 — 概要

概要

アニチコフ宮殿(Аничков дворец)は、サンクトペテルブルクの目抜き通りネフスキー大通りとフォンタンカ川が交わる地に立つ、旧帝室の宮殿である。近くのアニチコフ橋にちなんで名づけられた。女帝エリザヴェータのために18世紀半ばにバロック様式で建てられ、のちに新古典主義へと改められた、ネフスキー大通りで最も古い石造建築の一つである。

歴史

1741年、女帝エリザヴェータ・ペトロヴナの命により着工した。設計は建築家ミハイル・ゼムツォフが手がけ、その死後はバルトロメオ・ラストレッリがバロックの装飾を加えて完成させた。当時フォンタンカ川は市の外れにあたり、宮殿の正面は川に面して建てられた。13年を経た1754年に竣工し、女帝は寵臣ラズモフスキー伯に贈った。エカテリーナ2世の時代には寵臣ポチョムキンに与えられ、1776年から79年にかけて建築家イヴァン・スタロフがバロックの装飾を整理し、新古典主義の厳格な外観に改めた。これが今日見る姿である。

建築的特徴

当初はラストレッリ特有の豊かな漆喰装飾をまとうエリザヴェータ朝バロックの宮殿であったが、スタロフの改修によって各翼の階高がそろえられ、装飾は簡素化されて、整然とした新古典主義のファサードへと姿を変えた。その結果、堂々としつつもやや単調と評される独特の外観が生まれた。のちにジャコモ・クアレンギが前面のフォンタンカ河岸に別棟を建て、カルロ・ロッシが1817年から18年に庭園にイオニア式の二つのパヴィリオンを設けるなど、複数の建築家の手が重ねられて一つの建築群を成している。

意義・現在

バロックから新古典主義へという18世紀ロシア建築の転換を、一つの建物の上に映し出す宮殿として知られる。帝室の宮殿として、ニコライ1世やアレクサンドル2世・3世らが即位前に住まいとした。革命後は市の博物館を経てレニングラード少年宮殿となり、現在は青少年創造宮殿(およびアニチコフ・リツェイ)として、課外教育の場に用いられている。

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LAST EDIT — 2026.06.23
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