バンベルク大聖堂 Bamberg Cathedral
ドイツ・バイエルン州バンベルクに建つ四塔の司教座聖堂。皇帝ハインリヒ2世が創建し、二度の焼失を経て13世紀に再建され、1237年に献堂された。後期ロマネスクから初期ゴシックへの過渡を示し、世界遺産バンベルク市街の中核をなす。
§1 — 概要概要
バンベルク大聖堂(Bamberger Dom、正式名称は聖ペテロ・聖ゲオルク司教座聖堂)は、ドイツ南部バイエルン州バンベルクに建つカトリックの司教座聖堂である。皇帝ハインリヒ2世が創建し、二度の焼失を経て13世紀に再建された四塔の聖堂で、後期ロマネスクから初期ゴシックへの過渡を一つの建物のうちに示す。
歴史
ハインリヒ2世は1007年にバンベルク司教区を設け、その中心としてこの聖堂を建立した。最初の聖堂は1012年に献堂されたが1081年に焼失し、再建された二代目も1185年に焼け落ちた。現在の建物は13世紀初頭に着工された三代目で、1237年に献堂された。長い建設過程のなかで複数の建築様式が併存することになった。
聖堂はハインリヒ2世と妃クニグンデの墓所であり、二人はそろって列聖された唯一の皇帝夫妻である。その墓碑はティルマン・リーメンシュナイダーが1499年から1513年にかけて制作したもので、聖堂はまた、アルプス以北で唯一の教皇墓所として教皇クレメンス2世の墓も納めている。19世紀にはバイエルン王ルートヴィヒ1世の命により、バロック期の改変を取り除いて中世の姿に戻す大規模な改修が1828年から1837年にかけて行われ、内部は新ロマネスク様式で整えられた。この改修を指揮したのは建築家フリードリヒ・フォン・ゲルトナーである。
建築的特徴
平面は、東西に二つの内陣を持つ三廊式のバシリカで、四隅に塔が立つ。東側の内陣と塔は半円アーチを用いた純粋なロマネスク様式を示すのに対し、西側の内陣は尖頭アーチとリブ・ヴォールトを備えた初期ゴシック様式を示す。この東西の様式の対比が、バンベルク大聖堂を「過渡様式」の建築として特徴づけている。
塔は高さ約81メートルに達する。内部には、13世紀の謎めいた騎馬像「バンベルクの騎士」をはじめ、中世彫刻の傑作が数多く残されている。
意義・現在
バンベルク大聖堂は、皇帝と教皇の墓所を擁する帝国の記念碑であり、ロマネスクとゴシックが一つの建物で出会う稀有な例である。1993年にはユネスコ世界遺産に登録されたバンベルク市街の中核をなし、今日も司教座聖堂として礼拝と巡礼の場であり続けている。