グラスゴー国際空港 Glasgow Airport
スコットランド、グラスゴー近郊ペイズリーの国際空港。1966年開港。当初のターミナルは、コヴェントリー大聖堂で知られるバジル・スペンスが設計した戦後モダニズムの作品であった。
§1 — 概要概要
グラスゴー国際空港(Glasgow Airport、旧称アボッツインチ空港)は、スコットランドのレンフルーシャー、グラスゴー中心部から西へ約11キロメートルのペイズリーに位置する国際空港である。スコットランドではエディンバラ空港に次ぐ規模をもち、近年は年間八百万人前後の旅客を扱う。
歴史
この地はもともと1930年代に軍用飛行場アボッツインチとして開かれた。第二次世界大戦後、グラスゴーの民間航空を担っていた旧レンフルー空港の手狭が課題となり、その代替として整備が進められた。新空港は約420万ポンドを投じて建設され、1966年に完成。同年5月にレンフルー空港から運用を引き継ぎ、6月27日にエリザベス2世臨席のもとで正式に開港した。当時は1946年の英米航空協定により大西洋路線がプレストウィック空港に限られていたため、グラスゴーは長くイギリス国内とヨーロッパ域内の便に専念した。
建築的特徴
現存しない旧レンフルー空港のアール・デコ調のターミナルに対し、新ターミナルはコヴェントリー大聖堂の設計で知られるバジル・スペンスの手になる、簡潔で機能本位の戦後モダニズム建築であった。水平を強調した端正な構成は、当時の航空旅行の高揚を映すものでもあった。その後、利用客の増大に応じてターミナル・桟橋・駐車場が幾度も増改築され、現在の姿は開港時から大きく拡張されている。
意義・現在
開港から半世紀あまりを経て、グラスゴー空港はスコットランド第二の規模をもつ空港へと成長した。2007年6月にはターミナルに車両が突入する襲撃事件が起きたが、前面に並ぶ防護用の支柱が車の進入を阻み、建物への被害は限定的にとどまった。経営は英国空港運営公団(BAA)からAGS空港会社へと移り、いまも域内外の路線網を支える地域の玄関口として機能している。