EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
ギザの大ピラミッド
© Nina Aldin Thune / CC BY 2.5
FIG. 01 — Q37200
様式 · 古代エジプト建築 時代 · 古代 類型 · 宗教建築 ★ ユネスコ世界遺産(メンフィスとその墓地遺跡 ―ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯―、1979年登録)

ギザの大ピラミッド Great Pyramid of Giza

エジプト、ギザの台地に立つ、第4王朝のファラオ・クフ王の墓。前2560年頃に完成し、原高約146メートルは、以後3800年にわたり世界一高い建造物であった。古代世界の七不思議のうち、唯一現存するものである。

FIG. 02 — Location29.9792° N 31.1342° E
エジプト ギーザ県 ギーザ
§1 — 概要

概要

ギザの大ピラミッド(Great Pyramid of Giza)は、エジプト・ギザの台地に立つ、古代エジプト第4王朝のファラオ、クフ王(ギリシア名ケオプス)の墓である。ギザの三大ピラミッドのうち最大で、最も古い。古代世界の七不思議のなかで、今日まで姿をとどめる唯一のものでもある。

歴史

ピラミッドは、クフ王の治世、前2580年頃から前2560年頃にかけて、およそ二十年をかけて築かれた。設計と工事の指揮は、王の宰相であったヘミウヌに帰せられている。完成当時、その高さは約146メートルにおよび、以後3800年ものあいだ、人類が建てた最も高い構造物であり続けた。やがて表面を覆っていた白い化粧石は剥がされ、カイロの街の建材などに転用された。今日見られるのは、その内側の芯の部分であり、高さは約138メートルに減じている。王の遺体や副葬品は、早くに盗掘によって失われた。

建築的特徴

大ピラミッドは、推定およそ230万個の石灰岩の巨石を積みあげて築かれた。各辺の長さは約230メートル、四方は正確に東西南北へ向けられている。地元の石灰岩を主とし、化粧石には対岸トゥーラの白い石灰岩が、王の間の構造にはアスワンから運ばれた花崗岩が用いられた。内部には三つの部屋――岩盤を掘った未完の地下室、いわゆる「女王の間」、そして石棺を納めた「王の間」――があり、これらを結ぶ大回廊が貫いている。

意義・現在

ギザの大ピラミッドは、古代エジプトの王権と、死後の永遠を願う思想とを、石の量塊として体現した記念碑である。これほどの規模と精度をもつ建造を、四千五百年も前に成し遂げた事実は、今なお見る者を驚かせる。1979年、「メンフィスとその墓地遺跡」の一部としてユネスコ世界遺産に登録された。台地に立つその巨大な姿は、エジプトそのものの象徴として、世界中から訪れる人を集めている。

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LAST EDIT — 2026.06.21
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