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FIG. 01 — Q368537
ブダペストの英雄広場に面する美術展示施設。1896年の建国千年祭に合わせて建てられ、ギリシア神殿風のポルティコをもつ折衷主義建築として知られる。
§1 — 概要概要
ミューチャルノク(Műcsarnok)は、ハンガリーの首都ブダペストの英雄広場に面して建つ美術展示施設である。英語では「ホール・オブ・アート」とも呼ばれる。常設のコレクションを持たず、現代美術を中心とする企画展のための展示館として機能してきた。広場を挟んで向かい合う西洋美術館とともに、首都の記念碑的な文化空間を形づくっている。
歴史
建物は、ハンガリー建国千年を祝う1896年のミレニアム記念事業の一環として、アルベルト・シケダンツとフュレプ・ヘルツォークの設計により建てられた。両建築家は同じ英雄広場の西洋美術館やミレニアム記念碑も手がけており、広場全体を一体の文化複合体として構想した。展示館はその後の改修を経て、現在もハンガリーを代表する美術展示の場として使われている。
建築的特徴
正面は古代神殿を思わせるポルティコを構え、コリント式の列柱がティンパヌムを支える。切妻のペディメントや妻壁の面は、彫像や色鮮やかなモザイクで飾られている。歴史上の様式を自在に引用する折衷主義の手法によって、古典の威厳と祝祭的な華やぎが結びつけられている。背後には半円形のアプスをもつ展示室が続く。
意義・現在
ミューチャルノクは、19世紀末のハンガリーが国家の威信を建築によって示そうとした時代の所産であり、英雄広場という都市空間の核を成している。常設展示を持たない「クンストハレ」型の施設として、同時代の美術を紹介し続ける役割を担う。歴史主義建築の記念碑であると同時に、現代の創作を受け止める器としても生きている。
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