EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
シラキュース大学
© John Marino / CC BY 2.0
FIG. 01 — Q617433

シラキュース大学 Syracuse University

Syracuse University

アメリカ・ニューヨーク州シラキュースにある私立総合大学。1870年創立。19世紀から現代まで多様な様式の建築が集積するキャンパスで知られ、第二帝政様式のホール・オブ・ランゲージズを象徴とする。

FIG. 02 — Location43.0376° N 76.1340° W
アメリカ合衆国 ニューヨーク州 シラキュース
§1 — 概要

概要

シラキュース大学(Syracuse University)は、アメリカ・ニューヨーク州中部の都市シラキュースに位置する私立の総合大学である。1870年の創立以来、丘の上に広がるキャンパスには19世紀から現代に至る多様な様式の建築が積層しており、アメリカの大学建築の変遷を一望できる場として知られる。その象徴的な存在が、第二帝政様式による初期建築ホール・オブ・ランゲージズである。

歴史

大学は1870年、メソジスト監督教会によって設立された。翌1871〜73年には、建築家ホレイショ・ネルソン・ホワイトの設計による最初の建物ホール・オブ・ランゲージズが建てられ、キャンパスの核となった。続いて1889年には、地元の建築家アルキメデス・ラッセルが手がけた、ロマネスク・リヴァイヴァルのテラコッタ装飾豊かなクラウス・カレッジが完成した。20世紀に入ると、ドワイト・ジェームズ・バウムによるヘンドリックス・チャペル(1930年)をはじめ、各時代の建築家が新たな校舎を加えていった。

建築的特徴

キャンパスの建築は、ヴィクトリアン・ゴシックや第二帝政、ロマネスク・リヴァイヴァルといった19世紀の歴史主義様式から、ジョージアンやボザール、コロニアル・リヴァイヴァルの折衷的建築、さらに20世紀後半以降のモダニズム建築まで多岐にわたる。イオ・ミン・ペイ設計のニューハウス通信学部棟(1964年)はモダニズムの代表例であり、近年ではグラックマン・タン・アーキテクツによる法科大学院ディネン・ホール(2014年)や、SHoPアーキテクツによる国立退役軍人資源センター(2020年)など現代建築の佳作も加わった。ランドスケープの面ではヒデオ・ササキらの計画も知られる。

意義・現在

シラキュース大学のキャンパスは、単一の様式に統一されたものではなく、一世紀半にわたる増築の堆積として読み解ける点に独自の価値がある。歴史的建造物群はアメリカの大学建築史を体現し、新旧の建築が並び立つ景観そのものが大学の歩みを物語っている。現在も全米有数の研究大学として活発に活動し、キャンパスには新たな建築が加えられ続けている。

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LAST EDIT — 2026.06.27
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