ジョージアン様式
ジョージアン様式(Georgian architecture)は、ジョージ1世からジョージ4世までの治世、すなわち1714年から1830年ごろにかけて、英語圏で広く行われた建築様式の総称である。その名は、四代にわたる「ジョージ」王にちなむ。
この時代の建築は、ルネサンス期イタリアのアンドレア・パッラーディオに範をとる古典主義を基調とする。左右対称の端正な構成、整然と並ぶ窓、簡素で品位ある古典のオーダーを特徴とし、過剰な装飾を避けた。煉瓦や石による落ち着いた外観は、都市の街並みにも、地方のカントリー・ハウスにもふさわしいものであった。
とりわけ、同じ意匠の住戸を一列に連ねたテラスハウスや、半円形・円形に並ぶ集合住宅は、バースやロンドン、エディンバラの新市街などに、調和のとれた都市景観を生み出した。世紀の後半には、古代の遺跡の研究が進むにつれ、より厳格な新古典主義へと移っていった。
ジョージアン様式は、その明快さと均整ゆえに、のちのイギリスや、北米の植民地の建築にも長く影響を残し、英語圏における「古典的な良識」の規範となった。