EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
インヴァレリー城
© DeFacto / CC BY-SA 4.0
FIG. 01 — Q1671720

インヴァレリー城 Inveraray Castle

スコットランド西部、ファイン湖畔に建つアーガイル公爵家の居城。1746年に着工し、ロジャー・モリスとウィリアム・アダムの設計による、最初期のゴシック・リヴァイヴァル建築のひとつである。

FIG. 02 — Location56.2375° N 5.0736° W
イギリス アーガイル・アンド・ビュート インヴァレリー
§1 — 概要

概要

インヴァレリー城(Inveraray Castle)は、スコットランド西部アーガイル、ファイン湖のほとりに建つカントリーハウスである。18世紀以来、クラン・キャンベルの長たるアーガイル公爵家の居城であり、ストロベリー・ヒル・ハウスと並んで最初期のゴシック・リヴァイヴァル建築のひとつに数えられる。

歴史

1743年、のちに第3代アーガイル公爵となるアーチボルド・キャンベルが所領の改良に着手し、1746年10月に新城の礎石が据えられて、15世紀の旧城に代わる建設が始まった。設計にはイングランドの建築家ロジャー・モリスが当たり、スコットランドの巨匠ウィリアム・アダムが施工を担った。両者の没後も工事は続き、城は1789年頃に完成をみた。1770年代には、城に閑静な環境を与えるため、近隣の村が取り壊されて少し離れた場所に建て替えられている。

建築的特徴

方形の本体の四隅に円塔を備え、切石積みの壁を胸壁で飾る左右対称の構成をとる。壁を覆う切石には緑がかった地元の片岩が用いられ、独特の色調を城に与えている。当初は屋根がすべて平らで胸壁をめぐらせていたが、のちに各翼へ勾配屋根と屋根窓をもつ最上階が加えられ、四隅の円塔には円錐形の屋根が架けられて、現在の城らしい輪郭が整えられた。室内には18世紀後半、第5代公爵のためにロバート・マイルンが手がけた新古典主義の諸室がある。

意義・現在

インヴァレリー城は、左右対称の古典的な構成に中世風の胸壁や塔を組み合わせた、ゴシック・リヴァイヴァル初期の試みを示す建物である。1975年の火災ののち募金によって修復され、現在もアーガイル公爵家の住まいであるとともに一般にも公開され、カテゴリーA指定建造物となっている。

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LAST EDIT — 2026.06.28
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