ゴシック・リヴァイヴァル建築
Gothic Revival年代
1740 — 1900
地域
イギリス(欧米に波及)
時代
新古典・歴史主義
ゴシック・リヴァイヴァル建築(Gothic Revival、ゴシック・リバイバル、ネオ・ゴシックとも)は、18世紀半ばのイギリスに始まり、19世紀を通じて欧米に広まった、中世のゴシック建築を復興しようとする建築様式である。
啓蒙の時代の理性的な古典主義への反動として、中世への憧憬とロマン主義の気運のなかから生まれた。尖頭アーチ、リブ・ヴォールト、小尖塔、そして繊細な窓の狭間飾り(トレサリー)といった、ゴシックの形態がふたたび用いられた。初めは庭園の人工廃墟や邸宅の装飾として好事家に愛されたが、やがて一つの本格的な様式へと育っていった。
イギリスでは、A・W・N・ピュージンらによって、ゴシックはキリスト教国にふさわしい正統な様式であると唱えられ、ロンドンの国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)がその記念碑的な作例となった。フランスでは、ヴィオレ・ル・デュクが中世建築の修復と理論を通じて、この潮流を支えた。
復興の対象は教会堂にとどまらず、市庁舎や大学、駅舎にいたるまで広がり、様式は国境を越えて各地に根づいた。中世の城を理想化したノイシュヴァンシュタイン城も、当初はこのゴシック様式で計画されていた。ゴシック・リヴァイヴァルは、19世紀ヨーロッパの歴史主義を彩る、最も有力な潮流の一つである。教会堂のみならず、大学や市庁舎、駅舎にまで広がり、イギリスの植民地を通じて世界各地へと伝わって、19世紀を代表する国際的な様式の一つとなった。
§1
代表建築
Buildings§2