EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
パルケン・スタディオン
© Arne Müseler / CC BY-SA 3.0 de
FIG. 01 — Q33003

パルケン・スタディオン Parken Stadium

Parken

コペンハーゲンにあるデンマークの国立サッカースタジアム。旧国立競技場イドラーツパルクを1990年から1992年にかけて全面改築して誕生し、2001年に開閉式屋根を備えた。サッカーデンマーク代表とFCコペンハーゲンの本拠地である。

FIG. 02 — Location55.7025° N 12.5722° E
デンマーク 首都地域 コペンハーゲン
§1 — 概要

概要

パルケン(Parken)は、デンマークの首都コペンハーゲンにあるサッカー専用スタジアムである。1911年に開場した国立競技場イドラーツパルクを全面的に改築して1992年に開場し、サッカーデンマーク代表とFCコペンハーゲンが本拠地とする。約3万8000人を収める観客席の上に開閉式屋根を架け、試合のほか大規模なコンサートや催しにも使われる。

歴史

前身のイドラーツパルクは、1955年の改修で約5万人を収容するまでになった。老朽化した施設の建て替えは、投資会社バルティカ・フィナンスが事業主となり、デンマークサッカー協会が代表戦を15年間ここで開くことを保証するかたちで進められた。工事は1990年11月に始まり、約6億4000万デンマーク・クローネを投じて1992年9月に開場した。設計は建築家ゲア・アンデルソンの事務所とC.F.メラー・アーキテクツの協働による。

1998年、スタジアムはFCコペンハーゲンに買い取られた。2001年のユーロビジョン・ソング・コンテストの開催に向け、2000年から2001年にかけて既存の構造の上に開閉式屋根が架けられ、天候に左右されない多目的会場となった。2007年末からは、旧競技場時代の1955年に建てられたスタンドを取り壊し、2009年にVIP席を備えた新しいスタンドに置き換えている。2014年から2020年までは、命名権の売却により「テリア・パルケン」と称した。

建築的特徴

改築では、旧競技場の施設を一つのスタンドを残して取り払い、フィールドの向きを90度回転させた。残されたのは、旧競技場で高額席の並ぶ長辺として知られた1955年のスタンドで、改築後はゴール裏のスタンドとして使われた。新しいスタンドの梁や段床、壁には工場で製作したプレキャスト・コンクリートの部材が大量に用いられ、その総重量は約2万トン、段床の延長は約17キロに及ぶ。

スタジアムの三つの角には8階建てのオフィス棟が組み込まれている。各棟は執務室を外周のファサードに沿って並べ、内側には半円形の階段室を配した。ガラス張りの階段室からは競技場を見下ろすことができ、円形の吹き抜けが建物の中心をなす。競技施設と業務施設を一体に計画したこの構成により、スタジアムは試合のない日にも使われる都市の建物となった。

意義・現在

パルケンは、20世紀初頭以来の国立競技場の敷地を受け継ぎ、当初は旧スタンドの一部も生かしながら、オフィスを組み込んだ複合施設として再生した例である。開閉式屋根の導入によってコンサート会場としての性格も強め、ユーロビジョン・ソング・コンテスト2001の会場となったほか、2021年に開かれた欧州選手権(UEFA EURO 2020)では4試合が行われた。

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LAST EDIT — 2026.10.21
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