EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
サンティ・アポストリ聖堂(ローマ)
© Sailko / CC BY 3.0
FIG. 01 — Q1515300

サンティ・アポストリ聖堂(ローマ) Santi Apostoli

Basilica dei Santi XII Apostoli

ローマ中心部に建つ小バシリカ。6世紀に創建された十二使徒を祀る聖堂で、フランシスコ会の本拠として知られ、ルネサンスの柱廊やバロックの内部、新古典主義のファサードが重なり合う。

FIG. 02 — Location41.8981° N 12.4832° E
イタリア ラツィオ州 ローマ
§1 — 概要

概要

サンティ・アポストリ聖堂(Basilica dei Santi XII Apostoli)は、イタリアの首都ローマの中心部に建つカトリックの聖堂である。十二人の使徒すべてに捧げられた稀少な教会であり、教皇から特別な地位を認められた小バシリカ(minor basilica)の格を有する。コンヴェントゥアル聖フランシスコ修道会のローマにおける本拠としても知られる。6世紀の創建以来、地震による荒廃と幾度もの再建・改修を重ね、その結果としてルネサンス、バロック、新古典主義といった複数の時代の様式が一つの建物に積層している点に、この聖堂の歴史的な厚みがある。

歴史

聖堂の起源は6世紀にさかのぼる。東ローマ帝国の将軍ナルセスの戦勝を記念して教皇ペラギウス1世が着工し、その後継者ヨハネス3世によって570年ごろに献堂されたと伝えられる。古代ローマにおけるティトゥルス聖堂(特定の建物を拠点とする教会)の伝統を引く由緒ある聖堂である。1348年の地震で大きく荒廃したが、1417年に教皇マルティヌス5世のもとで再建された。1463年にはフランシスコ会の管理下に入り、1471年から84年にかけて教皇シクストゥス4世が修復を進めた。この時期の柱廊(ポルティコ)はバッチョ・ポンテッリの手になるとされる。1665年にはカルロ・ライナルディが上層を改変し、17世紀末から内部のバロック化が始まった。内部の改装はフランチェスコ・フォンターナが着手し、その父カルロ・フォンターナが1714年に完成させた。正面のファサードは、1827年にジュゼッペ・ヴァラディエルが新古典主義の様式で整えたものである。

建築的特徴

聖堂正面には、ルネサンス期に遡る列柱のポルティコが設けられ、その上にヴァラディエルによる新古典主義のファサードが重なる。内部はカルロ・フォンターナらによって整えられた壮麗なバロック空間で、豊かな装飾と天井画が広がる。複数の世紀にわたる改修の積み重ねにより、外観と内部とで異なる時代の様式が共存している点が、この聖堂の建築的な見どころである。長い歴史のなかで増改築を重ねた都市の聖堂らしく、各時代の手が層をなして残されている。

意義・現在

サンティ・アポストリ聖堂は、フランシスコ会の重要な拠点として、また複数の様式が積層する歴史的建造物として、ローマの宗教・建築史において確かな位置を占めている。多くの教皇や芸術家がかかわった建物であり、その内部には著名な芸術家による記念碑や墓所も納められている。現在も現役の聖堂として礼拝に用いられるとともに、ローマを訪れる人々が各時代の建築の重なりを目の当たりにできる場として親しまれている。

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データ: Wikidata (Q1515300) / 画像: © Sailko / CC BY 3.0 — Wikimedia Commons
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LAST EDIT — 2026.06.25
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